クルマの「マフラー」同じ車種でもなぜ本数が異なる? 1本出しと2本出しの違いは一体何?
エンジンを搭載するクルマには車両後部に「マフラー」が装着されます。このマフラーの本数はほとんどが1本出しから4本出しまでさまざまなのですが、本数の違いにはどのような意味があるのでしょうか。
同じ車種でもマフラー1本出しと2本出しが存在!?
エンジンを搭載するクルマは、車両の後方に「マフラー」を装着しています。
そんなマフラーを見てみると、1本しか装着していないクルマもあれば、左右2本ずつの合計4本装着するクルマもあります。
マフラーの本数の違いにどのような理由があるのでしょうか。
エンジンから排出された排気ガスは燃料を爆発させたあとに発生することから、非常に高圧力で高温をともなっており、大気に触れると急激に膨張し、空気を震わせて大きな音を発生させます。
そこで、段階的に膨張・干渉などを繰り返して圧力と温度を低下させることで音を小さくします。それが、マフラーをはじめとする排気システムです。
仕組みとして、エンジンで発生した排気ガスは、エキゾーストマニホールドと呼ばれるパイプや、排気ガスを浄化する触媒を経てひとつのパイプに集合し、そこから車体中央部にある「サブマフラー」と、車体最後方にある「メインマフラー」を経て徐々に冷却されていきます。
なかでもメインマフラーとサブマフラーは、エンジンで燃焼したガスが大気中に放出されるときに発せられる騒音を低減する「サイレンサー」の機能があるなど、重要なパーツとなっているのです。
このようにエンジンから出る排気ガスは、いろいろな部品を通過し、ろ過されて排出される仕組みになっているのはどのクルマも同じですが、マフラーの本数(正確にはテールエンドの本数)については車種によってさまざまです。
一般的には、排気の効率性(スムーズさ)のため、排気量が大きければ大きいほど本数が増えるとされており、軽自動車やコンパクトカーは1本出しが多いのに対し、大排気量やターボを搭載するスポーツカーや高級車では、左右2本出しまたは左右4本出しが見られます。
同じ車種でもエンジンラインナップが複数あるモデルで、マフラーの本数が異なる場合があります。
スバルのSUV「フォレスター」は、2リッターNAエンジンと「e-BOXER」を組み合わせたハイブリッド車と1.8リッターターボ車を設定しており、ハイブリッド車のマフラーは1本出し、ターボ車のマフラーは左右2本出しです。
本数の違いについて、スバルは次のように説明します。
「大排気量車やターボ車などの高出力車では、マフラーが顕著に出力に影響します。
そのため、フォレスターは、ターボ車は出力確保のため2本出し、ハイブリッド車(NA)は1本出しとなっています。
2本のほうが俗にいう『抜けの良いマフラー』となっているほか、消音性能や見た目のスポーティさという点もメリットですが、その一方で重量が増加したり、コストがかかるという面もあります」
ちなみに、スバルの直噴ターボ車はレイアウト上「不等長エキマニ」になっており、じつはかつてのスバル車が奏でていた「ボクサーサウンド」が鳴っているといいます。
昨今はマフラーの騒音規制が厳しくなっていることもあり、ターボ車はマフラーを2本にすることで消音性能を高めて、ボクサーサウンドを意図的に消しているそうです。
プリウスでマフラー四本出しとか、規格に合わないマフラー付けてSUVなのに最低地上高下げてる車とかマジでクソダサい。後ろから見てて笑ってしまうね。
記事の大筋は合ってるけど…
マフラー出口の本数は『デザインが全て』ですね。
1本でも性能は出せるし2本でも3本でも性能は出せます。
強いて言うなら『デザインにいくら払えるのか?』でしょう。
まあエンジン横置きFFで左右2本出しは好きにはなれませんね。