うっかりミスで「クルマに傷が…」どの程度なら自分で直せる? 間違ってる人が多い!? 正しい傷の補修方法とは

クルマを運転していて、狭い道でぶつけてしまったり、小傷をつけてしまうことがあります。そんな傷は、どの程度までなら自分で直せるのでしょうか。

自分で直せる傷はどの程度?

 新車のときにはピカピカだったクルマのボディでも、乗っているうちに傷がついてしまうことがあります。また、狭い道や駐車場などで擦ってしまい、うっかりボディを傷つけてしまうこともあるでしょう。
 
 そんなクルマの傷は自分で直すか、それともプロに任せるべきなのかは悩ましいところです。
 
 自分で直せる傷はどの程度までなのでしょうか。

自分で直せる傷はどこまで?
自分で直せる傷はどこまで?

「傷を補修する」とはいうものの、その程度はさまざま。傷の状態や程度によって、自分で直せるのか、プロに頼まなければいけないのか判断する必要があります。

 自分で補修できそうな軽微な傷は、線状にできた「線傷」、細かい傷が広範囲に広がった「擦り傷」、猫などが乗ったり洗車時に強く擦るなどでできてしまう「引っ掻き傷」、ゴツンとぶつけたときなどにボディがへこむ「へこみ傷」などです。

 ベッコリへこんだ傷や、パーツが取れてしまうほどの衝撃による大きなダメージの傷、またバンパーが一度へこんで復元した状態などは、自分での修復は難しく、プロに任せたほうが良いでしょう。

「自分で補修できそうな傷」と「プロに頼んだほうが良い傷」の境界線はどんなところで見極められるのでしょうか。補修も手掛けるT整備士に聞いてみました。

「自身でできる補修かどうかの見極めポイントは、塗装面にどれだけ影響しているかによります。

 というのも、現代のクルマは塗装技術の向上によってボディ表面の塗装膜はかなり薄くなっており、ちょっとした接触でも塗装面がえぐれて下地が出てしまいます。もしそのような状態になっている場合は、たとえ擦り傷でも自分ではきれいに仕上げにくいと思われます」

「また一度へこんで復元したバンパーなどは、見た目は傷が浅そうに見えますが、これはバンパーの構造上一度は復元するようにできているから。二度目の衝撃は吸収せず、ほとんど復元もしません。

一度へこんで復元すると塗装面に筋が入り、塗装面にひび割れが起きた状態になります。

 見た目だけをきれいにしておけば良いのであれば、傷を目立たなくすることはできるのです、衝撃吸収という安全面から考えると、傷の補修だけで良いのかは自己責任で判断せざるを得ない部分です」(T整備士)

 T整備士によると、塗装面が大きく損傷しておらず、へこみなどもほとんどない傷であれば、目立たなくすることは可能です。

 ただし、バンパーの例からもわかるように、自分で補修できる傷は本当に軽微なものしかなく、安全性を考えてプロに任せたほうが良いものもあるというわけです。

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