MTアリ! 全長3.6m級の「超」コンパクトカーが2023年中に生産終了へ ルノー「トゥインゴ」30年の歴史に幕

2023年7月3日、フランス・ルノーの日本法人であるルノー・ジャポンは、「トゥインゴ」日本向けモデルの生産を2023年で終了すると発表しました。3世代・30年の歴史を持つルノー最小のコンパクトカーが、年内で幕を閉じることになります。

現行型はRRレイアウトの超・個性派コンパクトカー

 ルノー・ジャポンは2023年7月3日、コンパクトカー「トゥインゴ」の生産を2023年で終了すると発表するとともに、販売価格の改定を行います。

30年の歴史に幕! 国内ルノー最小モデル「トゥインゴ」はリアエンジン・リア駆動(RR)の超個性派!
30年の歴史に幕! 国内ルノー最小モデル「トゥインゴ」はリアエンジン・リア駆動(RR)の超個性派!

 トゥインゴは、国内で販売されるルノー車の中で最小サイズのコンパクトカーです。

 初代は1993年の登場以来、14年間に渡りモデルチェンジすることなく長く支持を集めたモデルでした。

 次いで登場した2代目は、「GT」「R.S.(ルノースポール)」など、走りの性能を高めたグレードを展開するなど、ラインナップの拡充が行われています。

 そして3代目となる現行モデルは、2014年のスイス・ジュネーブショーで世界デビューし、日本国内へは2016年から導入されました。

 ボディサイズは、全長3645mm×全幅1650mm×全高1545mm、ホイールベース2490mmと非常にコンパクトです。

 それまでの2世代がFF(フロントエンジン・前輪駆動)だったのに対し、3代目はRR(リアエンジン・後輪駆動)にレイアウトを変更したのが最大の特徴です。

 これによりフロントに生まれたスペースを活かし、タイヤの切れ角を増やしたことで、軽自動車に匹敵する最小回転半径4.3mを実現させています。

 2019年にはデザインなどを改良するマイナーチェンジを実施し、現在に至っています。

 パワートレインは、最高出力65ps、最大トルク95Nmの1リッター 直列3気筒 自然吸気エンジン+5速MTと、最高出力92ps、最大トルク135Nmの0.9リッターターボエンジン+電子制御6速AT(6EDC:エフィシェント・デュアル・クラッチ)の2タイプです。

 ルノー・ジャポンでは7月3日、これまで3世代・30年に及ぶ歴史を持つトゥインゴの日本向けモデルの生産を、2023年で終了すると発表しました。

 また同日、トゥインゴ各モデルの「スマートフォンミラーリング機能」に、新たにAppleCarPlay対応の「ワイヤレスミラーリング機能」を追加しました。

 またボディカラーのバリエーションも「ブルードラジェ(水色)」「ブラン オーツメタリック(白)」「ルージュ フラムメタリック(赤)」「グリ リュネームメタリック(グレー)」の4色に変更されています。

 こうした仕様変更に加え、原材料費、物流費などの高騰を受け、トゥインゴの販売価格の改定も併せて実施します。

 1リッター・5速MTの「トゥインゴ インテンス MT」は、従来の241万円から250万円に、0.9ターボ・6速AT「トゥインゴ インテンス EDC」は270万円から274万円に、そしてオープントップ仕様の「トゥインゴ インテンス キャンバストップ EDC」は255万円から259万円にそれぞれ改定されています(価格は全て消費税込み)。

 なおメタリック塗装はそれぞれ+4万1000円となります。

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1件のコメント

  1. MRのアイから買い替えるための貴重なRR車なのにな…

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