ホンダ3代目「プレリュード」 「トレンディー」なクルマの代名詞、大ブレイクの理由

バブル期、いわゆる「スペシャルティカー」と呼ばれるクルマが大いに流行しましたが、その代名詞ともいえるのがホンダの3代目「プレリュード」でしょう。大ブレイクしたのには、もちろん理由があります。

下地を作った2代目と、大ブレイクを果たした3代目

 1982(昭和57)年、2代目の「プレリュード」がデビューします。FFモデルでありながら驚異的なまでにボンネットは低くなっており、ライトもリトラクタブルの開閉式になりました。

 サンルーフが標準装備であったことも注目されました。当時のサンルーフは贅沢で、多くの人が憧れた装備だったからです。また、指一本でハンドルが回せるほど軽いパワーステアリングも驚きのひとつでした。こちらも当時は豪華な部類の装備です。

「斬新なスタイル」と「豪華な装備」と「女の子でも苦もなく操れるクルマ」として、2代目「プレリュード」は大いに注目を集めます。

 やがて1980年代も後半に進み、バブルの時代を迎えます。若者であってもデートでは、女の子のために大いに奮発する必要がありました。女の子が、送り迎えと食事を奢らせるボーイフレンドを「アッシー君、メッシー君」と呼びます。できるだけ豪華なクルマを持っていることが、女の子にモテる秘訣となっていました。

 そんな時代のまっただなかである1987(昭和62)年、基本コンセプトをそのままに洗練を重ねた3代目「プレリュード」が登場します。市中には同じようなデザインで価格のこなれた中古車も存在、ここで「プレリュード」はデートカーとして大ブレイクしました。

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