近年の多くの新型車では、インテリアカラーに複数のバリエーションを設けていることも多く、ベージュやタンなど明るめのシックな基調色を用意していることも増えてきました。
　
　一方で、ベーシックなモデルではオシャレな内装の展開が依然として少ない傾向にありますが、トヨタの人気コンパクトクロスオーバーSUVでは複数のインテリアを選択することができます。

　トヨタ「ヤリスクロス」は2020年8月末に登場しました。

　車名の通り、コンパクトカーの「ヤリス」シリーズに属すコンパクトクロスオーバーSUVで、プラットフォームはヤリスと共通のTNGA GA-Bを採用。軽快な走りを実現したと言います。

　ボディサイズは全長4180mm-4200mm×全幅1765mm×全高1580mm-1590mmとコンパクトでありながら、力強いプロポーションや広い室内、ガソリン4WD車では悪路走破性を高める「マルチテレイン」の採用、さらに先進運転支援「トヨタ セーフティセンス」の設定など、SUVらしい走行性能の高さや充実した安全装備も魅力です。

　さらに、1.5リッター直列3気筒ガソリンエンジン搭載モデルに加え、1.5リッターエンジンにモーターを組み合わせるハイブリッドモデルも用意し、多彩なバリエーションを展開しています。

　登場翌年の2021年では、10万4000台（ガソリン3万1270台／ハイブリッド7万2730台）とヤリスシリーズ全体（21万2927台）のうち約半数を占める人気モデルです。

　そんなヤリスですが、最上級グレードとなる「Z」では、合成皮革とツイード調ファブリック素材を用いた高級感の高い内装が標準装備されています。

　カラーもブラックに加えて「ダークブラウン」内装も選択することができます。

　ダークブラウンのカラーはインパネやドアトリムに取り入れられ、シートは座面・背もたれ部中央がグレー、そのほかはブラウンとなる2トーンカラーとなっています。

　さらに、2022年7月の改良では、Zにタフなイメージをプラスするスキッドプレート風の専用前後バンパーやルーフレール、車名プレート付きドア下モールディングを装備する「Z “Adventure”（Z アドベンチャー）」を新設定。

　このZ アドベンチャーでは従来設定されていなかった「サドルタン」が採用され、シートの座面・背もたれ部を除いた大部分がタンカラーとなることで、タフなエクステリアとは対称的にインテリアの雰囲気は上質なものとなりました。

　価格（消費税込）はZが223万2000円（ガソリン車・FF）、Zアドベンチャーは233万1000円からの設定です。

　わずか200万円台半ばほどの予算で、上級車にも勝るとも劣らないオシャレなインテリアを選ぶことができる点は大きな魅力と言えそうです。