人気の「高級ミニバン」どう違う? トヨタ新型「アルファード」とレクサス新型「LM」! 快適すぎる“後席空間”の大きな違いとは

トヨタは全面刷新した新型「アルファード」と新型「ヴェルファイア」の販売を開始しました。その一方で、高級ブランド「レクサス」の高級大型ミニバン新型「LM」も日本導入する予定です。いずれも豪華な後席が特徴のモデルですが、その快適性にはどのような違いがあるのでしょうか。

超高級ミニバンの「豪華すぎる後席」を比較

 トヨタは2023年6月21日、約8年ぶりに全面刷新した新型「アルファード」と新型「ヴェルファイア」の販売を開始しました。
 
 かねてより高い人気を誇る高級大型ミニバンの2車種がフルモデルチェンジしたことで大きな話題となっていますが、その一方でトヨタは、高級ブランド「レクサス」で展開する高級大型ミニバン新型「LM」も2023年4月に発表しており、日本にも導入される予定です。

 いずれのモデルも豪華さを追求した後席に注目が集まっていますが、その快適性には一体どのような違いがあるのでしょうか。

レクサス新型「LM」の2列目シート
レクサス新型「LM」の2列目シート

 従来から、アルファードとヴェルファイアは兄弟車としてラインナップされており、内装は同じ。

 新型モデルでもその共通性は引き継がれているため、今回の比較では新型アルファードで最も後席の快適性が高い最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」と、新型LMで一番豪華なVIP向けグレードといえる「2列シート4人乗り」仕様の2台で、その違いを見ていきます。

 まず最も大きな違いとして、新型アルファードの座席の配置は全車3列シートの7人乗りです。

 一方で新型LMは、車内の広大な空間を贅沢に使用する2列シートの4人乗り仕様となるため、この点において両車は使い勝手に大きな違いが生じます。

 また、新型LMはまるでリムジンのような空間を創出するため、前席と後席の間には“仕切り”となるパーティションを備えられ、さらにそこには48インチの大型ワイドディスプレイを配置。

 ディスプレイ下部のスペースには冷蔵庫や収納といった、通常のクルマでは存在しない贅沢な機能も融合させ、後席の乗員のためだけのパーソナルな空間が完成しています。

 新型アルファードにはそのようなパーティションは装備されません。

 しかし一般的な家庭で使用する際は前席と後席間のコミュニケーションが取りにくくなるというデメリットもあるため、その場合には不要な装備となる可能性もあり、この2台で想定された使用環境がファミリー向けとビジネス向けで異なることがうかがえます。

 次に後席シートまわり特徴ですが、新型LMの後席シートはレクサスとして初めてアームレストとオットマンにもシートヒーターを採用。

 特性の異なる2種類の衝撃吸収材を使用し、停車時から走行中まで乗員を優しく包み込みながら支える構造となっています。

 また、先述したパーティション上部中央には乗員と周辺温度を検知する後席専用「温熱感IRマトリクスセンサー」を設定。

 乗員の身体を顔や胸、大腿、下腿の4つの部位に分け温熱感を推定することで、エアコンやシートヒーターを一括コントロールし、車内を常に快適な温度に保つといいます。

 加えて、エアコンやシートポジション、サンシェード、計64色を用意する間接照明のイルミネーションなどは「リアクライメートコンシェルジュ」機能で統括制御でき、4種類のプリセットモードに加え、好みに応じたカスタマイズモードも用意。

 多機能なシートやリアクライメートコンシェルジュ、オーディオなどの操作は、セカンドシートのコンソールアームレスト上に備わる2個のリアマルチオペレーションパネル上で、左右席それぞれに操作可能です。

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