海に行ったらクルマがサビる? 恐ろしい「塩害」ってどんなもの? 海の近くに住む人はどんな対策してる?

コーティングや洗車が基本的な対策

 海の近くに住んでいる場合、やはりクルマがサビやすいといえます。改めて塩害への対処法を、神奈川県のH整備士に聞いてみました。

「塩害対策として手っ取り早いのは、海に出かける前にできるだけボディに付着した汚れを落としてコーティングしておくことです。これにより被害を減らすことができます」

 このコーティングが塩分から塗装面を守る保護膜となるわけですが、アンダーボディや足回りなどは金属が剥き出しのままのパーツもあります。

防錆処理を施したクルマ
防錆処理を施したクルマ

「海沿いなどで、足回りなどを黒くしたクルマを見かけたことがあるかもしれませんが、あれは『シャシーブラック』と呼ばれる防腐剤を金属パーツに塗ったものです。

 スプレーなども販売されているものの、下回りなどはジャッキアップしないとうまく塗布できない部分も多く、プロにお願いしたほうがしっかりした保護効果が期待できます」

 では海辺から戻ってきたあとはどう対処すべきでしょうか。

「まずはたっぷりの水と洗剤を使い、下回りまで付着した塩分をできるだけ早く洗い流すことです。

 通常の洗車ではおざなりになりがちなホイールハウス内や見えているサスペンションはもちろん、アンダーボディ部分もできる限り水で洗い流してください。

 そして、ただ拭きあげるだけでなく、見えない部分に残った水分もしっかり乾燥させることが大事です。この乾燥作業を怠ると、サビが発生しやすくなってしまうので、注意が必要です」(H整備士)

 海沿いを走行した後は、クルマに塩分が付着した場合はできる限り早く取り除くことが大切です。そのためにも、走行前のコーティングが非常に重要な役割を果たしてくれるということのようです。

 また、アンダーコートやシャシーブラックによる防サビ効果も期待できることから、頻繁に海の近くを走行する機会があるのなら、施工すると良いかもしれません。

 クルマをケアするときは、目につきやすいボディに集中しがちですが、サビ対策に関しては「見えない部分にこそ対策が必要」という意識が重要となってくるのです。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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