アンダー70万円で5速MTのみ! ダイハツ「新型コンパクトカー」登場! シンプル装備の「アジアE」マレーシアで発表

プロドゥアは2023年6月15日、エントリーカーの「アジア」に新タイプ「アジアE」を設定したと発表しました。

オートバイユーザーの低所得者層にも新車を提供

 マレーシアにおけるダイハツの現地合弁会社プロドゥアは2023年6月15日、新型「アジアE」を発表しました。
 
 主に低所得者層をターゲットにしていると言います。

約67万円でデビューしたマレーシアの国民車「アジアE」
約67万円でデビューしたマレーシアの国民車「アジアE」

 アジアはマレーシアで生産されるエントリークラスの5人乗りハッチバックです。初代が2014年9月に発売後、2023年5月末までに累計約61万台を販売した国民車です。

 ダイハツが設計・開発し海外で展開している「アイラ」のOEM車にあたり、フィリピンなどでも展開されているほか、他の地域ではトヨタ「アギア」などの名称でも販売されています。

 アジアはダイハツが日本の軽自動車で培ってきた低燃費・低価格の技術やノウハウを応用し、マレーシアのニーズを追求したモデルだと説明します。

 同国内においては、政府が公表しているエコカー政策「EEV(Energy Efficient Vehicle)」に対応する初のクルマとしてデビューしました。

 今回登場したのはアジアのなかでも最も廉価なモデルで、ベースは初代の2017年モデルです。

 ボディサイズは全長3640mm×全幅1620mm×全高1510mm、ホイールベースは2455mmで、プラットフォームは「ミライース」のものをベースにしています。

 パワートレインは、最高出力約68馬力・最大トルク91Nmを発揮する1リッター直列3気筒エンジンと、5速MTの組み合わせのみ。駆動方式はFF(前輪駆動)です。

 装備は簡略化されており、プッシュスタート式エンジンスイッチやオーディオ用スピーカー、電動調整ドアミラーは装備されていません。

 安全装備は前席エアバッグおよびISOFIX対応リアシート、シートベルトリマインダーを装備。マレーシア交通安全研究所(MIROS)によりアセアンNCAPの評価4の認定を受けています。一方で、先進運転支援機能や横滑り防止装置、ABSは省略されています。

 新型アジアEの価格は2万2000リンギット(約67万円)に設定されています。

 プロドゥアの社長兼最高経営責任者のダト・スリ・ザイナル・アビディン・アハマド氏は新型アジアEについて以下のようにコメントしています。

「新型アジアEは、マレーシア国民全員に手頃な価格で質の高いモビリティを提供するという当社の当初の目的の一部です。

 今回、アジアEを発売することは、大多数のマレーシア人にとって歓迎されるべき選択肢になりうると考えます。

 新車のオートバイを購入するのと同額の月額300リンギット(約9200円)で購入できることから、これまでオートバイを所有していた層にも今後新車を持つチャンスを与える存在となると確信しています」

※ ※ ※

 なお、アジアの通常・上級モデルは2023年2月に新型へフルモデルチェンジしており、DNGA Aセグメント用プラットフォームの採用や安全性能の強化などが図られています。

 通常モデルの価格は3万8600リンギット(約118万円)から4万9500リンギット(約152万円)です。

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