クルマの「フロアマット」なぜ新車購入時にオプション設定? 社外品に変えてもいい? どんなメリットある?
社外品に交換するメリットって何?
現在、販売されているフロアマットは大きく分けて毛足の長い「起毛タイプ」と、全体がゴムでできた「ラバータイプ」の2種類がありますが、純正フロアマットのほとんどが起毛タイプです。
これは車内のインテリアをゴージャスに見せるためもありますが、長い毛足で汚れを目立たなくするメリットが多いからともいわれています。
一方のラバータイプは社外品が多く、主にアウトドアなどの汚れを車内に付着させるのを防ぐために使用されることが多いようです。
なお、一時はフロアマットの上に材質やサイズの違うフロアマットを重ねることで、上に載せたマットがズレてペダル類の操作がしにくい原因になったり、事故の原因となることが指摘されたこともあります。
マットの2枚重ねは法律上違反ではないのですが、安全の面からもあまり推奨できるものではなく、TPOに合わせて必要な場合のみ使用するという切り替えが必要でしょう。
また、社外品のフロアマットには「汎用品」という大きなハードルがありました。つまり、要はさまざまな車種に使えるように、最大公約数的なサイズのものも多かったのですが、それが最近で車種専用として純正品に匹敵するジャストサイズの社外品フロアマットが増えています。
加えて、多くの純正品は黒やグレーなど汚れの目立たない地味な単色カラーのものが多いのですが、社外品はカラーや柄などバリエーションも豊富です。
社外品のフロアマットを愛用しているユーザーに話を聞いてみました。
赤いトヨタ「86」に乗っているUさん(20代・男性)は、カスタムの一環として、千鳥格子の赤×黒をチョイス。車内の雰囲気が一気に明るくなったそうです。
「純正品が思ったより色褪せてしまったので社外品のフロアマットにしたのですが、純正に比べても安価で、純正は5万円前後のところ、購入した社外品は2万円前後でした。
実際に変えてみると、黒一辺倒だったインテリアが赤をフロアに持ってくることで、適度にスポーティかつポップな車内になり、黒いダッシュボードとの組み合わせも良く、個人的にはかなり気に入っています」
ホンダ「シャトル」を釣りの相棒としてフル活用しているHさん(50代・男性)はラバータイプを上手に活用。
普段はリアシートのみをラバータイプにして、雨や釣りの帰りなどはフロントもラバータイプに交換し、車内の汚れを最小限に留めるようにしているのだとか。なかなかいいアイデアです。
「以前はズレるといわれていましたが、最近のラバータイプは裏面に滑り止めが追加されるなど対策が施されています。
何より、自宅に戻ってからの洗車や掃除が楽になりました。アウトドアに出かけられる方は車内に積載しておけば、重宝すると思います」
最近ではラバータイプが進化し「2層構造タイプ」も登場。上部をエンボス層、下部をラバー層とすることで、表面は汚れが目立たず、かつフロアカーペットに汚れや水分を通さない構造となっています。
起毛タイプのような高級感はありませんが、無機質なラバータイプのゴム感が嫌という人には新たな選択肢としてお勧めです。
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毎回踏みつけられ、汚れを受け止めてくれているフロアマットはなかなか交換しない装備だけに、交換したときのイメチェン効果は非常に高いといえます。
愛車をより長く乗り続けるためにも、フロアマットをマメに掃除したり、思い切って好みのフロアマットに交換してみるのも楽しそうです。
安物は固定が面ファスナーで、車体側フェルトが梳かれ、
経年劣化で車体に固定できなくなる粗悪品もあります。
事故に直結するので固定方法はよく確認しておきましょう。