クルマの「フロアマット」なぜ新車購入時にオプション設定? 社外品に変えてもいい? どんなメリットある?
クルマの「フロアマット」は、ほぼ100%の人が新車購入時にオプションとして選択するでしょう。なぜフロアマットは標準設定されないのでしょうか。また、社外品に交換するメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
新車購入時にオプション設定とされる“本音と建前”
意外に高価なオプション装備ながら、その装着率はほぼ100%といわれるのが「フロアマット」です。
しかし常に踏まれ続けているだけあって、長く乗っているうちに汚れが目立ち、劣化して色褪せてしまいます。
そもそも、なぜフロアマットは標準装備されておらず、ほとんどの人が新車時に購入する必要があるのでしょうか。
フロアマットがオプション扱いされる理由は諸説ありますが、建前上は「ユーザーのライフスタイルに最適なマットを選べる余地を」ということのようです。
本音としては、車両価格を少しでも抑えて表示したいメーカーと、オプションで少しでも利益を増やしたいディーラー(販社)との思惑が影響していることが考えられます。
しかし、フロアマットには、快適性や静粛性をもたらすメリットがあります。
まずは静粛性で、走行中にクルマのフロアから車内に伝わる振動やノイズを遮音する大きな役割を果たしています。
エンジンやタイヤから出るノイズも、種類的には空気の振動のひとつ。それを遮るものとしてフロアマットを用いることで、静粛性が向上するというわけです。
次に防汚性ですが、多くの人は外を歩いた靴のままクルマに乗り込んでいるかと思いますが、靴の裏などに付着した砂や汚れなどのほか、雨や雪のときには水分をも持ち込むことになります。
フロアマットはこうした汚れや水気をフロアに直接触れさせず、また砂や汚れなどを溜め込んで、車内空間を快適に保つ役割を担っています。
フロアマットを敷く理由には、見た目もあります。無機質なフロアカーペットより、毛足の長いフロアマットのほうが高級感も出しやすく、それだけ快適性が高まるでしょう。
しかし、いろいろな役割を担っている割には、意外に掃除し忘れやすい装備でもあり、見た目以上に汚れていたり劣化していたりすることも多いものです。
安物は固定が面ファスナーで、車体側フェルトが梳かれ、
経年劣化で車体に固定できなくなる粗悪品もあります。
事故に直結するので固定方法はよく確認しておきましょう。