真夏の炎天下で「クルマのフロントガラス」が割れた? 小キズ放置が危険な理由とは
とにかく小さい傷でも早急な対応を
フロントガラスの熱割れ対策は、ガラス面の状態をしっかり管理しておくことに限ります。
フロントガラスについた傷やヒビは、最初は数ミリ程度でもクルマを使用することによって大きくなることがほとんどです。
さらに、ガラス面の傷やヒビは温度差だけでなく、走行中の振動や風圧によって広がるケースもあり、ひどくなると視界が困難な状況になるだけなく、修理もできなくなります。
また、フロントガラスのキズについて、首都圏内の自動車整備工場の担当者は次のように話します。
「フロントガラスのキズが熱によっていきなり割れることはほとんどありませんが、キズの線が徐々に長くなっていき、熱割れするリスクを高めます。
そのため、フロントガラスに傷がある場合は、ガラスの修理や交換をしておくといいかもしれません。
また、1mmから2mmくらいの点のようなキズであれば修理ができますが、数cmのキズになるとガラスごと交換が必要になります」
ちなみにフロントガラスが割れてしまうと、修理の場合は安くても1万5000円からとなっており、交換の場合、10万円近い出費の場合もあるようです。
車両保険を契約していれば、飛び石によるフロントガラスの破損も補償される場合もあるため、適用されるか事前に確認しておくのがいいかもしれません。
とくに大きな亀裂になると修理ではなく交換になりますが、整備工場にガラスの在庫を置いていることは少なく整備までの時間もかかることもあります。
※ ※ ※
ガラスは修復機能がないため、一度傷がついてしまうと修理するしか方法はありません。熱割れなどで高価なガラス交換になる前に、早めの対応が安心といえます。
また大きく割れたガラスは車検に通らないだけではなく、状況によっては道路交通法第62条である整備不良の違反対象にもなるため、日頃から点検をしておくといいかもしれません。
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