まさかの「軽SUVワゴン」が18年前に存在!? 今なら「爆売れ」必須? 短命だった“激レア車” 三菱「eKアクティブ」とは
三菱「eKアクティブ」は、その後巻き起こる軽クロスオーバーSUVの一大ブームに先駆け2004年に誕生しました。デビュー後20年近く経った今も根強い支持を集める理由を探ります。
他社に先駆け2004年に誕生していた軽SUVワゴンがめちゃカッコいい!
世界的な大ブームとなったクロスオーバーSUV人気の波は、日本独自の規格である軽自動車においても同様に拡がりをみせています。
その元祖というべきクルマが、三菱から発売されていました。どのようなクルマだったのでしょうか。
軽自動車市場におけるクロスオーバーSUVの人気は、まず2013年に発表されたスズキ「ハスラー」を皮切りに、ダイハツ「タフト」、三菱「eKクロス」といった軽ハイトワゴンカテゴリーから広まりました。
そしていまや、スズキ「スペーシアギア」、ダイハツ「タントファンクロス」、三菱「デリカミニ」など、現在軽自動車市場の主流を占める軽スーパーハイトワゴンカテゴリーにもその波は押し寄せています。
そんな軽クロスオーバーSUVの元祖ともいえるモデルが、ハスラー登場よりはるか前の2004年5月に登場した、三菱「eKアクティブ」だったのです。
車名からも分かるように、三菱のハイトワゴン「eKワゴン」(初代)がベースとなっているeKアクティブ。
ですが、ただ単にeKワゴンにSUV風の架装を施しただけのお手軽モデルではなく、実はかなりこだわって造られたモデルとなっていました。
まず足回りですが、SUVらしい余裕の最低地上高とするために、ベース車よりも10mm車高をアップさせ165mmとし、タイヤも165/60R14という大径サイズのものを採用しています。
なおこの手法は、2023年5月に発売されたばかりの新型デリカミニ(4WD車)にも使われています。
高められた車高でも安定した走りを実現するため、スタビライザーはeKシリーズで最も太いものを採用し、ショックアブソーバーとスプリングの組み合わせも、eKアクティブ専用のものとする念の入れようです。
さらにアクティブな走りを支えるために、フロントストラット回りのパネル板厚アップや、リアのラテラルロッドブラケットの補強を施すなど、スポーティモデル「eKスポーツ」同等のボディ補強も実施しました。
そのうえ遮音材も備えるなど、至れり尽くせりとなっていたのです。
三菱はいつもそう。時代に先駆け過ぎて市場が付いて来ない。
軽クロスオーバーSUV:ekアクティブ
ハッチバックベースのクロスオーバーSUV:ギャランスボーツ
リアがスライドドアのクロスオーバーSUV:RVR
軽BEV:i-MiEV、MINICAB-MiEV
特に軽商用BEVのMINICAB-MiEVなんて、世の中が漸く三菱に追い付いて来たので、一旦販売終了からのまさかの販売再開(苦笑)。