トヨタが「爆速プリウス」&「ハイパーカー」世界初公開! ちょい悪「ミライ」も展示! 激動の戦い「ル・マン24時間レース」はどうだったのか

そして…レース前から色々あったが…最後はみんなに「感動をありがとう」

 そして、レースにおいては公式テスト前にハイパーカークラスの「BoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)」が行われたことが大きな話題となりました。

 TGRやフェラーリなどは突然の車両重量が引き上げられたのです。

ル・マン24時間レースに挑むGR010 HYBRID(公式SNSより)
ル・マン24時間レースに挑むGR010 HYBRID(公式SNSより)

 そして6月8日には本番直前の公式テストとトップ8のスターティンググリッドを決定するハイパーポールが行われました。

 TGRの2台のGR010 HYBRIDは、それぞれ3番手、5番手グリッドから決勝レースのスタートを切ることになります。

 TGRは、これまで5年連続でル・マンを制してきましたが今回は、キャデラック、フェラーリ、プジョー、ポルシェといった最多となる16台のハイパーカーが競い合う中でのレースとなりました。

 6月10日には決勝レースがスタート。1周目からアクシデントが頻発、コースの一部が豪雨に見舞われるなど、序盤から荒れた展開となる中、レースの4分の1となる6時間を経過した時点で2台のGR010 HYBRIDは、8号車が着実な走行を続け6位。7号車は、チームメイトから数秒差の7位。

 しかし7号車は、スタート8時間後の深夜0時を過ぎたところで不運なアクシデントとして、後続から追突され、修復不能なダメージを負ったため、リタイアを余儀なくされました。

 残った8号車は、ル・マンで最後までトップ争いに生き残り、フェラーリとの一騎打ちを繰り広げます。

 そして、24時間にわたる長い戦いの末、8号車は優勝したフェラーリ51号車と同一周回、かつ僅か1分21秒793差の2位でチェッカーを受けることとなりました。

セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車(公式SNSより)
セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車(公式SNSより)

 ル・マンは残念な結果に終わりましたが、8号車はドライバーズタイトル争いで2位との差を25ポイントに拡大します。

 マニュファクチャラーズタイトル争いでは、首位につけるTGRと2位フェラーリとの差は18ポイントに迫ることとなりました。

 WEC2023シーズンは残り3戦。次戦はわずか4週間後の7月9日、イタリアのモンツァ6時間です。

※ ※ ※

今回、ル・マン24時間の100周年大会のチケットは即完売となっています。

 そして、会場には32万5千人もの大観衆が見守る、最後の最後までドラマティックな展開のバトルが繰り広げられました。

 世界中のモータースポーツファンが現地とオンライン中継で注目した100周年大会のル・マン24時間は、経済効果も相当なものだったようです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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