雨で視界不良… 車の窓ガラスに「コーティング」は有効? デメリットも存在 注意点と正しい選び方とは

コーティングのデメリットと注意点は?

 主に3種類があるというウインドウ専用のコーティング剤。しかし、使用する際にはメリットだけでなく、デメリットや注意点も確認しておきたいものです。

メンテさえすれば効果が期待できる
メンテさえすれば効果が期待できる

「あくまで個人的な意見かもしれませんが、やはりコーティングはしておいて損はないと感じます。

 何より、梅雨のような雨の多い時期ではその恩恵は大きく、きれいに水をはじいてくれると気分も良くなります。特に夜の雨天走行は見えにくく多少怖いものですが、そういった場合でもしっかり水はじきしてくれ、安全運転に寄与していると思います」

 その反面、若干ではあるもののデメリットもありそうです。

「まず、コーティング面は徐々に溶け出し、日常的な汚れと相まって油膜を形成しやすいのです。

 そのためコーティング剤を塗布するだけでは十分な効果を得られず、逆に油膜の原因になることも。そのためコーティング施工前に油膜をしっかり落とす、きれいな下地づくりが重要になります。

 つまりコーティングと油膜落としはほぼセットと考えてもらえればと思います。それだけ時間と労力が必要になるのがデメリットですが、やっぱりメリットのほうが大きいと思います」

 このようにデメリットもあるコーティングですが、実はフロントよりも、サイドやリアウインドウへの施工がより効果的だと言います。

 確かにフロントには水を拭き取るワイパーがありますが、リアにワイパーがない車種もあります。

 さらに、市街地走行ではドアミラーの鏡面像など、サイドウインドウから見える視界が非常に重要だったりしますし、サイドとリアの視界が確保できれば雨天時の安心感はかなり高まります。

 そのほかに、最近ではワイパーゴムに撥水コーティング機能を持たせたものなども販売されています。

 ウインドウ全体ではないものの、ワイパーの作動とともに可動域に撥水性能を持たせることもできるようになっており、面倒くさがりの方でも手軽に撥水コーティングの良さを体感できるようになっています。

※ ※ ※

 クルマをこまめに手入れできる人にとっては、雨天での視界確保、美観を保つ意味でもコーティングはかなり有効だと言えます。一方で洗車やメンテをあまりしない人にとっては、油膜がつきやすくなる恐れもあります。

 また、市販のコーティング剤は手軽な反面、効果が数ヶ月しか持続しないとも言われており、こまめな洗車とメンテナンスが必要です。

 雨が続く梅雨の時期でも、安全のためにお手入れは欠かさずに行いましょう。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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