雨で視界不良… 車の窓ガラスに「コーティング」は有効? デメリットも存在 注意点と正しい選び方とは
雨天での運転時に視界を確保してくれる窓ガラス専用のコーティング剤には、どのような種類があるのでしょうか。また、使用する際にデメリットはあるのでしょうか。
窓ガラスのコーティング どんな種類がある?
特に梅雨時期など、雨が降る状況でクルマを運転するときには視界の確保が重要です。
そこで、カー用品などで市販されているウインドウ(窓ガラス)専用のコーティング剤を施工する人も多いと思いますが、どのような種類があるのでしょうか。また、注意点や施工によるデメリットはあるのでしょうか。
梅雨の時期、雨に濡れずに移動できるクルマを活用する機会も増えますが、やはり一番気になるのは悪天候時での視界の確保です。
ワイパーの使用はもちろんですが、サイドやリアのウインドウの視界を確保してこそ安全に運転できるというものです。
そこで、ウインドウ専用コーティング剤を使うという方法があります。
ウインドウコーティング剤は、フロントウインドウなどに専用のコーティング剤を塗布して表面に膜を形成することで、雨や雪などの水分を弾いたり汚れを落としやすくするものです。
実際にカー用品店などでは数多くのコーティング剤が販売されており、実際に使っているという人も多いのではないでしょうか。
しかし、ひとことでコーティング剤とは言っても様々な種類があるほか、使用時に注意したい点もあるようです。都内のカー用品店のスタッフ、T氏に詳しく聞いてみました。
「現在、ウインドウ専用コーティング剤として販売されているものには、大きく分けて3種類あります。目的は同じで、いかにフロントウインドウの水や汚れを処理して視界を確保するかということですが、そこまでのアプローチに大きく違いがあるのがポイントです」
その3種類は「撥水」系と「疎水」系、さらには「親水」系と呼ばれるものなのだとか。一方で、それぞれに長所・短所があるようです。
「まずウインドウコーティング剤として人気が高いのは『撥水』系です。その名の通り、水をはじく性質を持ち、ウインドウ表面の水滴がコロコロと球状になって落ちていくのが特徴です。
施工後はとにかく水をはじいてくれるので、雨天での視界を確保しやすいと言えます。その一方で、こまめに手入れしないとシミになりやすい側面もあります。
もう1種類、逆のアプローチを見せるのが『親水』系と呼ばれるものです。これは水滴を全体に馴染ませるように広がり、薄い水膜状態にすることで視界を確保しようという性質を持っています。
この馴染むような状態にするのは、最終的な水シミなどができにくくするためであって、セルフクリーニング効果なども高いと言われています」
「この『撥水』系と『親水』系の中間的な性質を持つのが、『疎水』系と呼ばれるものです。別名『滑水』系とも呼ばれ、『撥水』系より水はじきは劣るものの、逆にシミを作りにくいのが特徴となっています」
ただし、コーティングに関して言えば、圧倒的に「撥水」系が人気だと言います。その理由を聞いてみました。
「多くの方がコーティングに求めるものとして、強い水はじきがあります。
『親水』系は汚れを残したくないボディコーティングにはいいのですが、パラパラとした少量の雨などは付着したままになり、水膜独特のゆらゆらした視界はあまり人気がないようです。
それより分かりやすくパッと水をはじく『撥水』系のほうが、どんな速度域でも対応できますし、また比較的安価にできるのも魅力になっています」
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