“新車最高額”の37億円超え!? “真珠”のオシャ内装&キラ顔のロールスロイス「ボートテール」とは
2023年5月に自動車品評会である「コンコルソ・デレガンザ・ヴィラ・デステ」が行われました。昨年2022年に開かれた同イベントでは、新車最高額ともいわれる「ボートテール」が公開され話題となっていました。
新車最高額といわれた「ボートテール」とは
2023年5月に自動車品評会である「コンコルソ・デレガンザ・ヴィラ・デステ」が行われました。同イベントでは、BMWが「Z3クーペ」を思わせるコンセプトカー「ツーリング・クーペ」を公開するなど、盛り上がりを見せました。
一方、昨年2022年にはイギリスの高級自動車メーカー「ロールスロイス」は、新車最高額ともいわれる「ボートテール」を公開し話題となっていました。どのようなクルマだったのでしょうか。
ボートテールは、ロールスロイスの中でも、オーダーメイドのクルマを制作する部門「ロールス・ロイス・コーチビルド」によって特注で作られる特殊な1台です。
エクステリアは、ロールスロイス車で象徴的なパルテノングリルを基調としたデザインとしながらも、Jクラス ヨットからインスピレーションを受けたという、全長5800mmの長く尻すぼみなボディと木製の後部デッキがまさに“ボート”を思わせるデザイン。
クルマを構成するほとんどの要素が手作りで作られていて、ボディパネルはアルミニウムの一枚板をハンマーなどで形成して作成しています。
その他にも、後部デッキの下にはパラソルと机、食器類などが格納されているなど、常識的なクルマでは考えられない装備が搭載されています。
また、オーダーメイド車両だからといって、公道を走れないようなクルマではなく、他のすべてのロールスロイスと同じ厳密な動的テストを受けて納車されており、納車後すぐにドライブが可能です。
2022年の「コンコルソ・デレガンザ・ヴィラ・デステ」で公開されたのは、真珠産業が家業の起源である父親を持つ顧客の依頼によって制作されたモデルで、外装色は4つの真珠の殻からインスピレーションを受けたというブロンズ、リアデッキには、ロイヤルウォールナットのベニアで覆われており、ローズゴールドのピンストライプが施されています。
また、ロールスロイスを象徴するスピリットオブエクスタシーもローズゴールドとなっているほか、車内のメーターや時計、ダイヤル、スイッチなどに、顧客から提供されたマザーオブパールがあしらわれており、ただならぬ高級感を放っています。
このクルマについて、コーチビルド・デザイン部門責任者であるアレックス・イネス氏は、当時次のようにコメントしていました。
「ロールス・ロイス・コーチビルドの依頼はどれも特別なものですが、今回はさらに深い思いがありました。尊敬するお客さまのお父さまやご家族の歴史に敬意を表してクルマを製作することは、特別な特権であり、私たちはその責任を非常に強く感じています。ボートテイルと深い関わりをお持ちのお客さまからインスピレーションを受け、移動手段をはるかに超えた、文字通り感動的な芸術作品に仕上がりました」
価格は公式HP、リリースなどには記載されていませんが、海外メディアでは2800万ドル(日本円で約37億円)と報じられており、当時新車最高額ともいわれました。
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