24時間の戦いに挑む! GR86&SUBARU BRZはいかに進化した? 次期型に繋いだ…2年目の勝負

24時間レース、予選から決勝…どんな感じ?

 26日(金)に行なわれた予選はA+Bドライバーの合算タイムで決まりますが、GR86 CNF conceptは3分50秒389(A:加藤選手1分55秒647、B:山下選手1分54秒742)。

 BRZ CNF Conceptは3分54秒059(A:廣田選手1分58秒063、B:山内選手1分55秒996)となりました。

 GR86 CNF conceptが約3.6秒上回っていますが、どちらのマシンもプロとジェントルマンのタイム差が少なくマシンの仕上がりは良さそうです。

 GR86 CNF conceptの予選の速さは以前から定評がありますが、燃費が優れるBRZ CNF Conceptは決勝でどう巻き返すのでしょうか。

 ちなみにこの2台に拮抗するタイムを刻んているのが、同じST-Qクラスに参戦するTeam HRCの「CIVIC TYPE R CNF-R」とMAZDA SPRIT RACINGの「MAZDA 3 Bio Concept」の2台です。4台の「協調と競争」も気になる所です。

 決勝は27日(土)の15時スタート。ここから24時間レースの戦いが始まります。

GR86 CNF concept/BRZ CNF Conceptは抜きつ抜かれつのバトルを続け…ここに割って入るのがMAZDA 3 Bio
GR86 CNF concept/BRZ CNF Conceptは抜きつ抜かれつのバトルを続け…ここに割って入るのがMAZDA 3 Bio

 序盤は大きな混乱もなく、クリーンなレースが進みます。天気は予選日から好転に恵まれ、気温は15度から23度とドライバーだけでなく観戦するファンも過ごしやすい環境です。

 序盤からGR86 CNF concept/BRZ CNF Conceptは抜きつ抜かれつのバトルを続けますが、ここに割って入るのがMAZDA 3 Bioです。

 丸本社長(記事公開時点)は「我々もGR86とSUBARU BRZと同じ土俵でガチンコ勝負をしたい」と投入したマシンですが、2戦目にして速さが格段とアップ。

 更にディーゼルの燃費の良さを活かして2台をピッタリマーク。両チームから「マツダ3の速さに驚きました、要注意ですね」と言う声も。

 コース上は夕方までは比較的平穏でしたが、夜間に移行する時間帯にコースではアクシデントが発生。

 クラッシュ車両の散らばった部品の回収のためにFCY(フルコースイエロー)やセーフティカー(SC)が出動。

 その間も、GR86 CNF concept/BRZ CNF Conceptは順調に走行を続けます。

 最初に異変があったのはGR86 CNF conceptで、アクセルペダルに不具合が発生。

 しかし、緊急を要する物ではなくピットインのタイミングで修理を行ないましたが、若干のタイムロス。この間にBRZ CNF Conceptが先行します。

GR86 CNF concept/BRZ CNF Concept共に細かなトラブルはあるが概ね順調
GR86 CNF concept/BRZ CNF Concept共に細かなトラブルはあるが概ね順調

 更に28日(日)へと日付が変わった頃にBRZ CNF Conceptにアクシデントが発生。

 前を走るマシン(ST-4)がコースを横切った小動物と接触。そのマシンはピットへ戻る途中に自ら漏らしたオイルでコントロールを失い、あろうことかBRZ CNF Conceptに接触。

 ドライバーの佐々木選手は車両を立て直しそのままピットイン。メカニックは接触部(右リア周辺)の修復や曲がってしまった足回りを素早く修理。大きなロスなくコース上へ送り戻しました。この間にGR86 CNF conceptが前に出ます。

 その後は、2台共に何もなかったかのように順調に走行を重ねます。

 2022年、暗く作業性の悪いリペアエリアでミッション交換を行なった時間帯も順調に走行を続けますが、ダンロップコーナー付近で別のマシンによる大きなクラッシュが発生しSCが出動。

 クラッシュしたマシンは2台の影のライバル・86号車TOM’S SPRIT GR86で、上位クラスのマシンの強引な追い抜きの時に当てられたと言います。

 マシンはフロント部分が大破しましたが、ドライバーの松井孝允選手は無事で一安心。

 しかし、クラッシュパットの修復などを含めた安全確認作業が予想以上に長引くことから、レースは赤旗中断となりました。

 ここから約2時間、コース上は静寂に包まれ、観客も一休みです。

朝方にはトラブルによって赤旗中断となった
朝方にはトラブルによって赤旗中断となった

 午前5時にレースが再開。この時点でGR86 CNF conceptとBRZ CNF Conceptの差は約2周。

 BRZ CNF Conceptは井口選手/山内選手による追い上げを試みるもその差は縮まることはなく、午後3時にチェッカーフラッグを受けました。

 GR86 CNF conceptは640周を走って総合22位(ST-Qクラス2位)、BRZ CNF Conceptは638周を走って総合23位(ST-Qクラス3位)と言う結果でした。

 もちろん、勝ち負けと言う意味ではGR86 CNF conceptの勝ちですが、2022年と違うのは2台共に致命的なトラブルはなく24時間(厳密には赤旗中断があったので22時間)走り切っての結果と言う所でしょう。

 ちなみに2022年の周回数は途中中断なしの24時間でBRZ CNF Conceptは624周、GR86 CNF conceptは609周でした。

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