美しすぎるレクサス新型「スーパースポーツ」 MT搭載で美しく速いモデルになる? LFA後継の「エレクトリファイドスポーツ」 新型「LM」と共通点も
レクサスの伝説のスポーツカー「LFA」の後継車といわれる「エレクトリファイドスポーツ」ですが、世界初公開から約1年半が経ちました。実際にはどのようなクルマを目指しているのでしょうか。
レクサス「LFA」を超える…「エレクトリファイドスポーツ」とは
2021年12月にトヨタが日本で開催した「バッテリーEV(BEV)に関する説明会」の中で、レクサスの伝説のスポーツカー「LFA」の後継車といわれる「エレクトリファイドスポーツ」が世界初公開されました。
それから約1年半の間に世界各国で披露されてきましたが、改めてどのような特徴があるモデルなのでしょうか。
前述の説明会時に豊田章男社長(当時)は、このモデルについて「『LFA』の開発を通じて作り込んだ走りの味、いわば“レクサス秘伝のたれ”。それを継承する次世代のスポーツカーをBEVで開発いたします」と明かしていました。
その後、アメリカやイギリスなど様々な国や地域のイベントで展示され、最近では2023年4月に開催された上海モーターショー2023でもお披露目されています。
エレクトリファイドスポーツはレクサスの未来を象徴するスポーツカーですです。
エクステリアは、流麗で美しいプロポーションと存在感のあるワイドで低く構えたスタンス、スポーツカーらしい流線形のボディを実現。
さらに、ボンネットにはダクトを2つ設定する他、切れ長のヘッドライトや大きめのロアグリルを装着し、リアにはレクサスモデルに共通するL字のLEDランプも採用されました。
足元にはセンターロック方式のホイール(VOSSEN)とタイヤはピレリ P ZERO(305/30ZR21)を装着。
なお日本での世界初公開時点では、赤いブレーキキャリパーが装着されていましたが、それ以降の展示では青いブレーキキャリパーが備わっています。
パワーユニットはBEVとなり、その特徴として全固体電池の搭載を視野に入れ、一充電航続距離は700kmを予定。
0-100km/h加速は2秒程度を想定しており、LFAの3.6秒を超える加速性能を備えるとしています。
また、レクサス「RX」や「RZ」にも採用される新たな電動4輪制御技術「DIRECT4」を採用することで、走行性能やハンドリング性能を向上させるだけでなく、乗り心地の向上にも貢献するとしています。
さらにエレクトリファイドスポーツでは、マニュアルトランスミッション(MT)による楽しいドライブ体験を提供するために、BEV用のMT(マニュアルトランスミッション)を搭載する可能性も言及。
現在レクサスではコンパクトSUV「UX 300e」をベースにギアレバーとクラッチペダルを装備した研究試作車による集中開発を進めています。
そんなエレクトリファイドスポーツですが、前述の上海モーターショー2023にてレクサスの渡辺剛プレジデントは次のように語っていました。
「エレクトリファイドスポーツはBEVのスポーツコンセプトです。
基本的にBEVは電池を沢山積まなければいけません。
現在、そのバッテリーを積むスペースは、タイヤとタイヤの間の床面になり、そうすると背の低いクルマはすごく作りにくいんです。
ですが、レクサスでは『こういうクルマも作れるレクサスになそうぜ!』というある意味チャレンジの象徴でもあります」
なお上海モーターショー2023では、レクサスとして2代目となる新型ミニバン「LM」を世界初公開しています。
この新型LMとエレクトリファイドスポーツの共通点について、前出の渡辺プレジデントは次のように述べてます。
「レクサスのDNA『走り』はすべての商品で同じテイストを実現したいという想いで新型LMでも『クルマの素性を鍛える』ことをやり続けました。
その結果新型LMに対しての第一印象は『これはミニバンじゃない』と、自分の思った通りにクルマが反応してくれる、応えてくれるクルマになったのです」
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この先、エレクトリファイドスポーツがどのようなカタチで具現化されるのかは未知数ですが、誰もが驚き「レクサスらしさ」を感じるクルマとして登場して欲しいものです。
vwゴルフみたいなフロント回り