関東大震災から100年 大地震で道路の「ナマズの標識」役に立つ? 実は「人命救助」に関わる大切なお知らせだった! キュートな標識の意味とは

実際に「ナマズ」が機能した例も

 走行中の道路が災害発生時に緊急交通路に指定される予定の道路であることを表すナマズのイラストが描かれた標識は、実際に緊急交通路として使われた事例が存在します。

生活圏内の緊急交通路を確認して備えを
生活圏内の緊急交通路を確認して備えを

 2011年3月11日、三陸沖を震源とし国内観測史上最大のマグニチュード9.0という大地震に加えて、さらに大津波や火災などが発生した「東日本大震災」のことを鮮明に覚えているという人は少なくないかもしれません。

 この東日本大震災では実際に緊急交通路が指定されました。

 警察庁によると、東日本大震災が発生した際に、地震発生の翌日である3月12日、東北自動車道、常磐自動車道、磐越自動車道の一部区間等が緊急交通路に指定されたと言います。

 これにより、人命救助や緊急物資輸送、原子力発電所事故への対応等の災害応急対策に必要な緊急通行車両の通行が確保されました。

 その後、市民生活への影響を最小限に止めるために、交通規制区間が段階的に縮小され、3月24日に全面解除されました。

 また、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災においても、国道2号などを中心として緊急交通路に指定されています。

 このように予測不可能な大規模な震災が起こっても、人命救助や緊急物資輸送に備える意味として、ナマズの標識が設置されています。

※ ※ ※

 なお、ナマズの標識は全国統一のデザインではなく、たとえば名古屋市など中部地方では、東京都内などで見るものとは異なるナマズのイラストの横に、車と×印が描かれた交通規制予告標識が使用されており、中部地方整備局管内での統一デザインだといいます。

 緊急交通路に指定された場合は、災害対応する緊急車両以外の通行ができなくなるため、自分の生活している地域ではどの道路が緊急交通路となる道路か事前に確認しておくといいでしょう。

 1923年(大正12年)9月1日11時58分、相模湾(神奈川県中部や山梨県とする説もあり)を震源とする大きな地震が発生。のちに関東大震災と呼ばれる大災害となりました。

 2023年はこの関東大震災から100年が経過します。近年、首都直下型地震や南海トラフ地震が高確率で起こるとも予想されていることもあり、予期せぬ災害への備えが必要です。

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