トヨタのインドネシア法人は2023年5月15日（現地時間）、新型SUV「ヤリスクロス」を発表しました。
　
　日本で人気を集める同名のコンパクトSUVとは異なるモデルのようですが、SNSでは早くもユーザーからの反響の声が寄せられています。

　日本や欧州で売られるヤリスクロスは、2020年に発売されたコンパクトカー「ヤリス」に初採用された新開発TNGAプラットフォーム「GA-B」をベースに誕生した都市型コンパクトSUVです。

　日本仕様のパワートレインは、最高出力120ps（88kW）の1.5リッター 直列3気筒ダイナミックフォースエンジン車と、同エンジンとモーターを組み合わせた、システム最高出力116ps（85kW）のハイブリッド車の2タイプで、FFに加え4WD（ハイブリッドはE-Four）が用意されます。

　ボディサイズは、全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mm、ホイールベース2560mmです。

　これに対し、インドネシアで世界初公開された新型ヤリスクロスは、全長4310mm×全幅1770mm×全高1615mm、ホイールベース2620mm。

　日本仕様よりもひと回り大きいボディサイズを持ち、デザインも含めまったく異なるクルマであることがわかります。

　インドネシア版の新型ヤリスクロスは、トヨタの上位SUV「RAV4」などとの共通性も感じさせるタフで堂々とした佇まいが特徴です。

　現地の発表では「コンパクトなミディアムSUV」と表現され、室内空間や荷室の広さは上位セグメント並みだと説明しています。

　パワートレインは、最高出力78kWの1.5リッター 直列4気筒ガソリンエンジン車と、モーターとインドネシアのトヨタ車として初採用となるリチウムイオン電池を加えた、最高出力82kWのハイブリッド車をラインナップします。

　なおガソリン車にはCVTモデルに加え、5速MTモデルも設定されます。

　突如とした現れた新型SUVに対し、SNSなどには早くも様々な意見が集まっています。

　中でも目立つのが、外観デザインに対するコメントです。

　その多くが「（海外専用の大型SUV）ハイランダーの小型版のよう」「小さなRAV4みたい」「熟成された印象」「デザイン良さげですね」と、プレーンながら力強いデザインに対し、おおむね好印象な声が目立ちました。

　また「（日本仕様の）宇宙人顔より素直な感じ」「（日本仕様の）深海魚フェイスよりカッコいい？」など、特徴的なスタイリングで個性を主張する日本仕様のヤリスクロスと比較する声も多いようです。

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　日本でも欲しいとするつぶやきも見られる、インドネシア版の新型ヤリスクロス。

　しかし国内では、ヤリスクロスの上位SUV「カローラクロス」（全長4490mm×全幅1825mm×全高1620mm）とバッティングすることもあって、導入の可能性は低いかもしれません。