絶品「ホルモン焼き」を“ローカル線の揺れ”とともに味わう!? 昭和レトロな「ドライブイン」を巡る旅 ~「五代目食堂」編(岐阜県)~
昭和という時代の“空気感”を色濃く残すドライブインは、ある種のノスタルジーや普段は見過ごしがちな大切なモノを思い出させてくれる気がします。今回は、いわゆる“きたなシュラン”で三つ星を贈呈したくなるようなレトロなお店「五代目食堂」に立ち寄ってみました。
「三つ星」を贈呈したくなる激シブなお店
高度経済成長期のマイカーブームとともに激増したドライブインは、現在ではその役割を「道の駅」やサービスエリアに譲り、全国で200店舗程度にまで減少していると言われています。
その一方、現存するドライブインは、素朴ながらも温かみのある料理や独自のサービスによって、多くのファンから根強く支持されているのです。
名古屋から飛騨高山へとつながる岐阜県道207号にたたずむ「五代目食堂」は、B級グルメの「とんちゃん(豚ホルモン)」と「てっちゃん(牛ホルモン)」を看板メニューとする“昭和のドライブイン”。
店のすぐ裏手にはJR東海のローカル線「高山本線」が走っているので、“鉄ちゃん目線”でも注目のスポットといえます。
同店は、地元の人以外はまず読めないであろう岐阜県中南部の坂祝町(さかほぎちょう)に位置し、木曽川沿いを走るワインディングに面しています。
営業スタイルは、昼(11:00~14:00)と夜(17:00~20:00)の2部制。足を悪くしているお婆さまが営んでいることを知ってしまうと、「とにかく無理はしないでね……」と心配せざるを得ません。
なかなか年季の入った外観の一方で、入口の引き戸は「自動ドア」だったりするので、「わっ、開いた!」と少し驚かされるかもしれません。
店内も、よくいえば昭和レトロなムード満載で、ある程度の覚悟が必要なレベルといえます。
![激シブ店内で絶品「ホルモン焼き」をいただく至福![「五代目食堂」(岐阜県)/Photo:のぐちまさひろ]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2027/03/20260313_Drive-in_GODAIME-SHOKUDOH_GIFU_001.jpg?v=1773216390)
店内は、いずれも4人掛けのテーブル席×6卓と小上がり席×3卓で構成されています。どちらに座るか迷いつつ、(年季の入った座布団が気になったものの)、勇気を振り絞って小上がり席を選んでみました。
看板メニューは「とんちゃん(650円)」&「てっちゃん(800円)」のホルモン焼きで、「ケイちゃん(鶏肉・700円)」や「豚コマ(豚バラ・700円)」も用意。
そこに「うどん(180円)」や「ご飯(小250円/中280円/大300円)」、「味噌汁(180円)」あるいは「豚汁(250円)」などを組み合わせていただく形です。
今回はとんちゃん+うどん&豚汁をオーダー。締めて1060円というお会計です。
まずは、大量のもやしで覆われた「とんちゃん」が鉄板ごと運ばれてきて、味わい深すぎる五徳の上に載せられて着火します。
ジュウジュウと食欲をそそる音がし始めたら、もやしをかき混ぜ、とんちゃんとご対面。グツグツと火が通っていき、味噌の香ばしい香りが漂い始めると、食べる前から「旨いに違いない」と確信できるはずです。
続いて「豚汁」も到着。他のお客さんを含め、卓と厨房を何度も往復するお婆さまの姿を見て、「自分で取りに行った方が良いかも……」とも思ったのですが、「余計なお世話だよ」的なオーラを放っている気もしたので、今回は機を逃してしまいました。
食べ頃になったとんちゃんは、ちょっと焦げた味噌ダレ&もやしとともに奏でるハーモニーが絶品。ハンドルキーパーがいれば、間違いなくビールを頼んでいたことでしょう。
残り1/3ぐらいになったところで、お婆さまがうどんと“合わせ水”を投入してくれました。撮影に夢中になり、火の調整を怠っていた筆者を見かねて、手を差し伸べてくれたようです(感謝)。
そのおかげもあって、味噌ダレやとんちゃんのエキスを吸い込んだうどんは、最高のフィナーレを飾ってくれました。
そうそう、高山本線の列車が通過する際には、店全体までグラグラと揺れるので、それすらも味わい深いスパイスになっています。
いわゆる“きたなシュラン”で三つ星を贈呈したくなる「五代目食堂」は、望外の満足感と強烈な匂いとともに、昭和レトロな記憶を脳裏に刻んでくれることでしょう。
※ ※ ※
■五代目食堂
所在地/岐阜県加茂郡坂祝町勝山1021-2
営業時間/11:00~14:00、17:00~20:00
定休日/水曜、第3木曜
Writer: のぐち まさひろ
ゴルフとサウナと愛犬のチョコをこよなく愛するライター&ディレクター。20年ほど従事したクルマ系メディアの編集者からフリーランスになり、これから何をしていこうか色々と妄想中。SAJスキー検定1級/国内A級ライセンス/小型船舶2級/サウナスパ健康アドバイザー所持。ホームコースは「南総カントリークラブ」で、直近1年間のハンデ推移は「7.7」→「8.6」→「7.1」→「5.6」。














































































