スズキの「小さい快適SUV」が実は凄かった! 全長4m強のタフ仕様! 謎の「エスクード」とは

一度、歴史に幕を閉じて…復活した「新生エスクード」の反響は?

 その後、日本市場では2021年9月にひっそりと販売終了となっていましたが、2022年4月21日にハイブリッド専用車として復活を果たしました。

 ボディサイズは、全長4175mm×全幅1775mm×全高1610mm、ホイールベース2500mm、最低地上高185mmです。

 外観上は、ヘッドランプのハイビームランプとフォグランプをLED化したほか、新形状のアルミホイール採用といったデザイン変更がおこなわれています。

一方内装は、マルチインフォメーションディスプレイにハイブリッド関連の表示を追加したほか、シフトノブ加飾がサテンメッキオーナメントに変更となっています。

 パワートレインは、1.5リッターガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車となり、ハイブリッドシステムは、「スイフト(ハイブリッドSZ)」と基本は同じものを搭載。

 しかしながら、ハイブリッドシステムの電圧、リチウムイオンバッテリーの容量、モーターの最大出力、トルクの変更により、EV走行が可能な時間や速度の範囲を拡大したことで、WLTCモード走行での燃費値19.6km/Lを実現しています。

 また、ブレーキをかけた際に効率よくバッテリーが充電できる回生協調ブレーキ、後退時のEV走行をスズキで初採用しました。

 日本での展開はハイブリッド車/4WD仕様のみで価格は297万円です。

全長4m強とコンパクトなサイズとなるスズキ「エスクード」
全長4m強とコンパクトなサイズとなるスズキ「エスクード」

 このような特徴を持つエスクードですが、ユーザーからはどのような反響があるのでしょうか。

 まずSNSでは「スズキのエスクード欲しい!」、「全長のわりに全幅が凄い…」、「たまに警察車両で見かける」、「影は薄いけど…知名度は低いけど、乗るといいクルマの代表格」と様々な声が見られました。

 また首都圏にあるスズキ販売店では次のように話しています。

「エスクードは、よく売れるというモデルではありませんが、ボディサイズ的にヤリスクロスやヴェゼル、キックスと比較されることがあります。

 とくにヤリスクロスやヴェゼルは他の人と被るということでエスクードを検討したいという人がたまにいらっしゃいます。

 ただし、1グレードかつ約300万円ということで、本当に好きな人が購入に至るという印象です」

 東海圏にあるスズキ販売店では次のように話しています。

「スズキのお膝元に近いということもあり、会社の社用車として購入されるケースが稀にあります。

 またクルマとしての性能はハイブリッド車としての環境面、優れた走破性と走行安定性を実現するALLGRIPなど、他車に負けない魅力を持っていますので、試乗された後に『エスクードに対する印象が変わった』という人もいます」

※ ※ ※

 昨今ではSUVブームが続いています。スズキのSUVと言えば「ジムニー/ジムニーシエラ」に注目が集まりますが、スズキの輸入車という一風変わった存在のエスクードはとても魅力的なクルマと言えます。

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