「あなたのクルマ狙われてる?」 対策しても盗まれる…どんな手口を使うのか ワースト3を占めるメーカー&車種は…

「リレーアタック」や「CANインベーダー」の対策は? どうすればいい?

 特に「リレーアタック」や「CANインベーダー」と呼ばれる手口では、鍵が無くてもクルマの解錠ができ、さらにエンジンを始動させることが可能です。

 リレーアタックは、犯人の1人が自宅の玄関などクルマのスマートキーが置いてある場所に近づき、スマートキーから発せられる微弱な電波を特殊な機器で増幅し、クルマの側にいる共犯者に電波を中継して鍵を開け、エンジンを動かす手口です。

 スマートキーの電波が漏れることで被害に遭うため、スマートキーを節電モードにして電波を受信できなくする、電波を遮断するポーチや金属缶に入れて保管するといった対策が有効といえます。

 金属缶などを使用する際は、電波が確実に遮断されているかどうかを試してみると良いでしょう。

リレーアタックの手口(出展:公益社団法人 日本防犯設備協会)
リレーアタックの手口(出展:公益社団法人 日本防犯設備協会)

 またCANインベーダーとは、バンパーを少し外すなどしてクルマの左前方にある配線に特殊な機器をつなぎ、クルマの制御システムにアクセスして解錠・エンジンを始動させる手口です。

 CANインベーダーに対しては物理的な対策が必要であり、犯人がクルマの左前タイヤ付近に入り込めないよう左側面を壁側に近づけて駐車したり、バー式のハンドルロック、タイヤロックを取り付けるなどの対策をとりましょう。

 ハンドルロックを無理矢理破壊する犯人もいるため絶対に盗まれないとは言い切れないものの、「盗むのが非常に面倒」と思わせることで犯行を諦めるケースも多々あります。

※ ※ ※

 盗まれたクルマは解体されて海外に不正輸出されるケースが多くなっています。

 特に前述のクルマ達は窃盗団に狙われやすい傾向があるため、クルマに備わっている防犯設備だけでなくハンドルやタイヤロックといった物理的措置、また防犯カメラやセンサーライトを設置するなどの防犯対策が非常に重要です。

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