マツダの新型「高級3列シートSUV」2023年中に登場へ!? 最上級「CX-80」投入でSUVラインナップが激変する?
マツダは2023年中にも新型SUVとして「CX-80」を投入する予定です。すでに販売車種の中でSUVの割合が高いマツダですが、今後のSUVラインナップのすみ分けはどうなるのでしょうか。
マツダのFR戦略の本命はCX-80!
昨今はSUVの人気が急上昇しています。日本で新車として売られる小型/普通乗用車の約30%を占めており、25%のミニバンを追い抜きました。
しかもSUVは海外でも堅調に売れることから商品開発も活発で、車種の数も増えています。そのためにSUVが売れ行きを一層増やす好循環が生まれました。
各メーカーともSUVに力を入れていますが、マツダは特に熱心です。OEMを除くと、マツダは国内で10車種を販売していますが、この内の6車種がSUVです。
マツダはもっとも設計の新しいSUVとして、「CX-60」を2022年に発売しました。新開発の後輪駆動ベースのプラットフォームを使い、エンジンを縦向きに搭載。直列6気筒3.3リッタークリーンディーゼルターボを選べることも特徴です。
ただし新しいプラットフォームと直列6気筒エンジンをセットで開発すると膨大な費用を要します。コスト回収のために大量に生産する必要もあり、今後は同じプラットフォームとエンジンを搭載する複数の新型車が投入されることになっています。
上級セダン/ステーションワゴンの「マツダ6」もおそらくこのなかに含まれ、新型は直列6気筒エンジンを搭載する後輪駆動車に発展するでしょう。
マツダ6は2022年12月に、ディーゼルエンジンとパワーステアリングなどを改良したほか、運転支援機能の充実、特別仕様車を含むバリエーション追加などをおこなっており、新型が登場するのは2024年以降になりそうです。
そうなると次に登場する直列6気筒エンジン&後輪駆動プラットフォームを採用する車種は、新型SUV「CX-80」になると思われます。販売店では「詳細な発売日は不明ですが、2023年中には登場するでしょう」と述べています。
新型CX-80はCX-60とエンジンやプラットフォームを共通化した、3列シートを備えたSUVです。マツダは2023年2月に北米で新型「CX-90」を発表しましたが、CX-80はこれをベースに開発されます。
開発手法は、日本で販売されている3列シートSUVの「CX-8」と、北米で売られる「CX-9」の関係に似ています。CX-8は「CX-5」のロング版に見えますがそうではなく、実際はCX-9の幅を狭めて造られました。
新型CX-80も同様に、CX-60のロング版に見えますが、車両の造りはCX-90の幅を狭めたものになりそうです。
新型CX-80のボディサイズを予想すると、全長はCX-90と同程度で、5100mm前後でしょう。全幅はCX-90よりは狭く、CX-60に比べると若干広い1910mm程度になりそうです。全高はCX-60よりも少し高い1730mm前後。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)はCX-90と同じ3120mmと考えられます。
新型CX-80のボディはラージサイズSUVのなかでも大きな部類に入り、3列シートを装着するために、2列シートのCX-60よりも、全長は約360mm、ホイールベースも250mmくらいは拡大されそうです。
また現在3列シートSUVとして販売されている前輪駆動のCX-8に比べると、新型CX-80は全長が約175mm、ホイールベースも190mm程度は長くなるでしょう。
新型CX-80はエンジンを縦向きに搭載する後輪駆動になるため、前輪がCX-8よりも前方に移動して、ボンネットも伸びますから、居住空間が同程度でも全長とホイールベースは拡大されるのです。
ちなみに2列シートのCX-60の居住空間は、前後方向については前輪駆動のCX-5と同程度です。それでもCX-60は後輪駆動になるため、全長はCX-5よりも165mm長く、ホイールベースも170mm上まわっています。これと同様のことが、CX-8と新型CX-80にも当てはまると推測されます。
そして新型CX-80の発売を受けて、少し時間差が生じる可能性はありますが、CX-8は生産を終えるでしょう。
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