「ドアミラーの色が違う…」ネット経由の格安「中古パーツ」誤購入でも返品不可! 失敗例から学ぶ対処法
クルマの中古パーツはインターネットを利用すれば簡単に手に入れることができます。ですが、多くのパーツは「ノークレーム&ノーリターン」で購入するなら自己責任となっており、万が一のトラブルが心配です。実際にネットで中古パーツを購入した人たちの失敗談を聞いてみました。
自分のクルマについて知ることが失敗しないための第一歩
クルマの修理やドレスアップを安く済ませたいなら、中古パーツを利用するのが一番です。パーツによっては新品の10分の1以下の値段で手に入れられることもあり、倹約家にはたまらない存在といえるでしょう。
問題は中古パーツをどこで購入するかということです。かつては解体屋や中古パーツショップくらいしか選択肢はありませんでしたが、現在はインターネットが普及しており、ネットオークションやフリマアプリを通して誰でも気軽に買うことができるようになりました。
とはいえ、それらのサービスを利用するにあたって重くのしかかってくるのが、「ノークレーム&ノーリターンで」という条件です。
つまり、購入した商品がどんな状態であっても返品できず、泣き寝入りするしかないということ。ひとつひとつ状態が異なる中古パーツを、写真と文字情報から見極めるのはプロでも難儀するものです。
それだけにトラブルがないとはいえず、利用者たちはどのように向き合っているのでしょうか。実際にネットサービスを利用して中古パーツを購入した経験談を聞いてみました。
ネットオークションでドアミラーを購入したYさんは、自身の過失だと失敗談を話してくれました。
「ドアミラーをぶつけて壊してしまったのでネットで探していたら、ちょうどシルバーの中古がオークションに出品されていたので落札しました。
届いて現物を見てビックリしたのですが、シルバーだけど私のクルマの色とは違ったのです。
シルバーでも複数の色が設定されていたようで、ウェブサイトの画像では同じに見えたんですが、少し濃いシルバーだったんです」
インターネットの画像は撮影条件やモニターの設定などで実物とは異なった色合いに見えることが多々あります。こうした間違いは避けられないのでしょうか。
「今回の件については完全に僕のミスです。よく見たらオークションの出品タイトルに数字が書いてあって、それがカラーコードだったんです。
中古パーツを買うのが初めてだったのでそこまで気がつきませんでした。でも、新品なら3万円オーバーのドアミラーが約5000円で手に入ったのでヨシとします」(ドアミラーを購入したYさん)
カラーコードはボディのどこかに書かれていることがほとんどなので、それを確認しておけばタイトルの数字の意味がすぐに理解できたでしょう。
同じように、自車の情報を調べなかったばかりに失敗したというTさんは次のように話します。
「お恥ずかしい話ですが、ひとつ前の型のパーツを落札してしまいまして。トノカバーなんですけど、もちろん全然使えなくて……」
自分のクルマと同車種でも、旧型や新型のパーツを買ってしまう失敗は意外と多いといいます。
なかにはアルミホイールのように使えることもありますが、型が違えば使えないことがほとんど。そうならないためにも、車検証の「型式」をチェックしておくことが大切です。
オークションにしてもフリマにしても、ほぼ必ず型式はどこかに記載されていますので、車検証の型式と照らし合わせればこうしたミスは防げるでしょう。
安物買いの銭失い