「ドアミラーの色が違う…」ネット経由の格安「中古パーツ」誤購入でも返品不可! 失敗例から学ぶ対処法
わざと? たまたま? 壊れていたパーツも流通している!?
インターネットを利用しての中古パーツ購入は、自身のミスにより痛い目を見ることもありますが、こちらに非がないにも関わらずトラブルになることもあります。
そんな失敗例として、Bさんはトランスミッションを制御するコンピュータを購入したのですが、壊れているものを掴まされたといいます。
「私が乗っている車種には定番の弱点があり、例に漏れず壊れてしまったのでインターネットで探していたんです。そうしたらちょうどオークションに出品されていたのですぐに落札しました。
届いてから自分のクルマについていたコンピュータと交換してみたんですが、落札したコンピュータも壊れていたのです」
見た目では壊れているかどうかは分からないパーツだけに、避けることはできないのでしょうか。
「説明文には『古いから廃車にするのですが、普通に乗っていた(動いていた)クルマから外した部品です』と書いてありました。
ただ、それが本当かどうかも分かりませんし、そもそも一定の条件下でしか不具合が出ないから気づいてなかったのかもしれません。
配送中に衝撃で壊れたかもしれませんし、もしかしたら私が取り付けるときに壊してしまったのかもしれません。
どちらにせよ、どうにも証明できませんし、そもそもノークレーム&ノーリターンなので諦めるしかありません」(トランスミッションを制御するコンピュータを購入したBさん)
こうしたトラブルを避けるには、実店舗にせよインターネットにせよ、保証付きで販売している中古パーツを利用するほかありません。そのぶん価格は高いのですが、リスク回避と考えれば許容範囲といえる出費ではないでしょうか。
クラックの入っているアルミホイールを買ってしまったWさんは、回避法のひとつを教えてくれました。
「ありがちな『状態は画像で判断してください』という説明文だったんですが、画像に写っているホイールが汚れていたんです。そのせいもあって画像からクラックを発見することはできず、手元にきて初めて気づきました。
それ以来、中古パーツに手を出すときはある程度きれいに掃除されているものを選ぶようにしています。
最近は親切な出品者が多く、クラックの有無をちゃんと書いてくれていることが増えましたが」
キズを隠すためにわざとそうしたのか、単に面倒だから掃除しなかったのかは分かりませんが、汚れが酷いと状態を見極めにくいというのは間違いありません。
中古車選びでも同じことがいえますが、そうしたクルマやパーツは避けたほうが無難でしょう。
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そのほかでは、クルマのパーツは大きく重いものが多く「送料がとても高かった」とか、「個人宅まで配送してもらえず営業所留めしか選べなかった」といった配送系の不満もありました。
しかし、これは落札・購入前に説明文や質問で確認すべきこと。納得できなければ諦めるのが正解です。
また、無事に入手できたものの、「難しくて取り付けできなかった」という話も少なくありません。その場合はプロにお願いするのですが、自身で購入したパーツ持ち込みの場合、取り付け工賃は割増料金になることが多いことを覚えておきましょう。
インターネットを利用した中古パーツの購入はトラブルもありますが、その何割かは事前の確認で回避できることです。
失敗しないためにも、まずは愛車の情報が記載されている車検証を携帯電話のカメラで撮影して、いつでもチェックできるようにしておくと良いでしょう。
安物買いの銭失い