スバルは2023年4月18日、フルモデルチェンジして発売される新型SUV「クロストレック」を上海モーターショー2023で発表しました。
　
　発表会では、スバル汽車（中国）有限公司の董事長兼総経理の小松利通氏が登壇し、ファンへの感謝の気持ちを伝えるとともに、今後もファンとともに文化や体験を創造し、「すべてのドライバーがあらゆる道路状況下でクルマをコントロールし、走る喜びを得られる商品価値を提供します」と述べました。

　新型クロストレックの外観は、シャープなフロントグリルとヘッドランプを採用し、たくましいスタンスによってドライバーの冒険心をかき立てるデザインを実現しました。

　内装は、水平基調のダッシュボードによって良好な視界を確保したほか、マルチファンクションステアリングホイールにスイッチ類を適切にレイアウトすることで操作しやすくなっています。

　さらにインテリアでは、トランクやリアドアなどに、山をイメージしたデザインを採用。これは外出時の気分を盛り上げるだけでなく、滑り止めの機能も持たせています。

　インパネ中央には11.6インチの多機能タッチスクリーンディスプレイ（スマートフォン接続機能付き）を配置。スマートフォンのワイヤレス充電などの機能も装備するなど、便利で実用的な仕様としました。

　中国仕様の新型クロストレックにはパワフルでスムーズな2.5リッター水平対向エンジンが搭載され、リニアトロニックCVTと組み合わされます。新型クロストレックではトランスミッションの変速比を上げ、発進・高速巡航性能と燃費を向上させました。

　駆動方式はシンメトリカルAWDを標準装備。悪路走破性を高める「X-MODE」も備わり、泥道や砂利道、雪道でも安心して運転することができます。

　プラットフォームは「スバルグローバルプラットフォーム」をベースとし、フルインナーフレーム構造を採用。ボディ剛性をさらに高めることで、より素早く正確なコーナリング性能を実現しました。

　加えて、スバルと大学医学部が新開発した新たなシートをフロントに採用。仙骨を支えることで安定した着座姿勢を保つことが可能になったほか、フレームにシートレールを追加し、一体化した構造によってシートの揺れを抑制して頭の揺れを軽減させました。

　また、ルーフに高減衰材を組み込むことで、より早く騒音を吸収し、室内の静粛性を向上しています。

　安全装備として、中国で販売されるスバル車として初めて広角単眼カメラを搭載。運転支援システム「アイサイト」の性能が向上したことにより、とくに交差点などでより広い範囲をモニタリングし、死角にいる歩行者や自転車をより正確に認識ことが可能となり、これまで以上に安全性が高まりました。

　中国における新型クロストレックの価格は19万9800元から23万800元、日本円で約390万円から約450万円です。

　グレードは、「エリートエディション」「デラックス」「アルティメット」の3つをラインナップし、新色の「サンドバンクブルー」「ビブラントオレンジ」を含む7つのボディカラーが用意されます。

※　※　※

　上海モーターショーのスバルブースでは新型クロストレックのほか、「アウトバック」「フォレスター」「ソルテラ」といった新型SUVや、スポーツカー「BRZ」にSTIパーツを装着したカスタム仕様が展示されました。