軽ワンボックスボディに「7人乗り」!? 極小すぎ!「シエンタ」よりもミニマムな国産「超コンパクトミニバン」4選
狭い街中の道でも扱いやすい3列シートのコンパクトミニバンが人気ですが、1980年代から2000年初頭にかけて、軽ワンボックスカーの車体をベースにした極小ミニバンがあったことを覚えていますか。今回はそんな超コンパクトミニバン4選を紹介します。
極小すぎでしょ! 小さいボディに3列シートを成立させたコンパクトミニバン
トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」など、コンパクトなボディに3列シートを備えたミニバンは、取り回しの良さ・使い勝手の良さから、好調な販売を記録しています。
しかしこの市場が形成されるより前に、3列シートの小さなミニバンの中には、軽自動車のボディをベースにした極小モデルが存在したのをご存知ですか。
●コンパクトミニバンの先駆け! スバル「ドミンゴ」
国産超コンパクトミニバンの先駆けが、スバル「ドミンゴ」です。
スバルの軽商用車、4代目「サンバー」のバンモデル「サンバートライ」に、当時のコンパクトカー「ジャスティ」用1リッター3気筒エンジンを搭載して1983年に登場しました。1986年から排気量を1.2リッターに変更しています。
バンパーの大型化やモール類の装着で軽自動車規格(当時は全幅3.3m×全幅1.4m以内)をオーバーしていましたが、ボディそのものは「サンバートライ」と同一でした。
そのため非常にコンパクトでしたが、3列シートで2+2+3の配置での7人乗車を可能とするパッケージングを成立させています。
そんなドミンゴは、1980年代において唯一の1リッタークラスのワンボックスワゴンでした。
スバルお得意の4WDによって悪路走破性や登坂力も高く、当時旺盛だったレジャー需要や、狭あい路の奥にあるような宿泊施設の送迎用など一定の需要を満たすことに成功しました。
そして1994年に2代目へフルモデルチェンジ。ベースの5代目サンバーと同じくスクエアなボディによって居住性を改善したほか、トランスミッションにCVTも設定して、マニュアル車のみという初代の欠点を解消しました。
1996年には、ルーフが上昇してベッドスペースを生み出せる「アラジン」も追加されています。
いまブームとなっている車中泊仕様の先駆け的存在といえます。
●スズキは「エブリイ」をベースに3列シートのミニバンを開発
2代目ドミンゴは1999年に販売を終えましたが、同年、1リッタークラスの3列シートモデルとして、スズキが「エブリイ+(プラス)」をリリースしました。
4代目からセミキャブオーバーのミニバンスタイルとなった軽ワンボックスワゴン「エブリイ」がベースで、エンジンは、1.3リッター直4エンジンに換装されていました。
エブリイプラスは、エブリイに比べ車体外寸が全長280mm、全幅30mmとそれぞれ大きくなりましたが、長さはフロント部の延長、幅に関してもホイールアーチを広げて生まれた数値のため、ホイールベースや室内幅自体は軽のエブリイと同じです。
しかし7人乗りができることはアドバンテージで、コンパクトなミニバンとして重宝されました。なお2001年のマイナーチェンジでは、車名を「エブリイランディ」に変更しています。
ところでエブリイプラスは、スズキのインド法人「マルチ・スズキ」により、2010年から「イーコ(EECO)」として販売され、高い人気を誇っています。
イーコでは商用バンモデルも用意しており、2023年2月23日には、累計販売台数1000万台を突破したことをマルチ・スズキが発表しました。
まあ、軽バンをベースにして7人乗りとか、今の安全基準じゃ絶対に無理ですよね。
事故った時に中の人がどうなるか想像しただけで嫌になる。
今後は逆に車に一度に乗る人数が減ってきているので、通常で2人乗りに。後席も廃止で商用車ベースのバンライフ向けベース車。乗用車から後席をまるごと取り外して荷物がたくさん詰める商用車とかの方が現実味がありますけど。あと、軽だと子供が小学生のうちに乗れるように、後席大人2名を12歳以下3名シートに変更(子供用シートベルトx3)とか。