いつ換えた!? 車の「エアコンフィルター」取り換えるメリットとは ベスト交換時期は夏前の今?
夏に向かって暑くなってくると、カーエアコンの臭いが気になることがあります。また窓の曇りが発生しがちなことも。対処法として有効な「エアコンフィルターの交換」について紹介します。
急にカーエアコンが稼働し始める春先は「フィルター交換」の好機!?
クルマの空調は、冬場の場合エンジンの熱で暖められた温風を使いますが、夏に向かって気温が上がると、エアコンのコンプレッサーが稼働し、冷風を出してくれます。
しかし久しぶりに稼働したエアコンからは、嫌なニオイがしたり、窓の曇りが取れにくかったり、さらにはエアコンの風量が少なくなったりすることも。それはエアコンフィルターの交換のサインかもしれません。
昭和の頃の乗用車は、ヒーターのみが標準装備で、オプションでクーラーを装着するモデルも多くありました。
その後、クーラー(カーエアコン)がほとんどのクルマに標準装備されるようになりましたが、しばらくはエアコンにエアコンフィルターが装備されていない時代もありました。
またエアコンフィルターが登場した当初は高級モデルのみに装備され、商用車やベーシックな乗用車などには装着されていないということもありました。
しかし乗用車であれば、今はほぼすべてのモデルにエアコンフィルターが装備されています。
昔のクルマには装着されていなかったという背景もあり、ベテランドライバーほどエアコンフィルターが自分のクルマについていることを知らないといったこともあるようです。
エアコンフィルターは、車外や車内から取り込んだ空気を、エアコンに取り込む前に“ろ過”する機能を持っています。
エアコンフィルターを装着することで、エアコンの中にホコリやゴミが入らないようになり、エアコン内部がより清潔になるだけではなく、エアコン吹き出し口から出てくる空気も、よりキレイな状態にすることができます。
では、もしクルマのエアコンフィルターを交換しないままでいると、どうなるのでしょうか。
かなり使い込んだクルマのエアコンフィルターを見てみると、ホコリや砂ぼこりに加え、枯れ葉や毛のようなものなどが詰まった汚い状況になっています。
このようなフィルターを使い続けるとやがて目詰まりし、エアコンの風量が低下。温度が指定温度にならないために余計にコンプレッサーが回ることで、結果としてクルマの燃費悪化にもつながります。
また、窓の曇りを取るためデフロスターを使用しても風量が低下し、曇りがなかなか取れないといった不具合も発生します。
このような状態で使用し続けるとコンプレッサーにも負担がかかり、機器の寿命を縮めてしまうこともあります。
また汚いフィルターはニオイを発生する元となり、エアコンから出る臭い風の原因の1つとなります。
そのためエアコンフィルターを交換するなら、エアコンが頻繁に稼働し始める春から夏にかけてが、ベストなタイミングとしてオススメできます。
ちなみにカーエアコンは、エアコンへ取り込む風を完全にエアコンフィルターに通す構造にはなっていないため、例えエアコンフィルターが詰まっても、ただちにエアコンが壊れるといったことはないように設計されています。
しかし逆に考えれば、エアコンフィルターがつまっていてもエアコンの風は出てくるので、エアコンフィルターの詰まりに気が付かない要因にもなるのです。
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