まだ使えるのに… クルマの「シート」なぜ交換する? 社外シートに付け替えるメリットとは?

傷んだシートを交換せずにリフレッシュ可能?

 クルマに乗るとき必ず使用するシートですが、トラブルで多いのが、何らかのアクシデントで表皮が破れてしまったり、レザーシートのサイド部分が経年劣化で裂けてしまうことです。乗降を繰り返すとそれだけ表皮は擦れるので、傷むのは必然ではあります。

 表皮の傷みや破れなどが発生した場合もシート交換すべきなのでしょうか。

社外品のバケットシート
社外品のバケットシート

「グレードアップしたシートに交換できればベストですが、そのぶん予算もかかってしまいます。費用を抑えたいのであれば、車種専用に設計された『シートカバー』を装着するという手もあります。

 ここで大きなポイントが、汎用品ではなく車種専用を選ぶべきということです。

 純正シートのサイズを考慮してピッタリ合うように設計されたシートカバーであれば、装着後のズレなどもほとんどなく、まるでシート交換したかのような気分が味わえます。

 最近では座面部分にクッション性を持たせたタイプも出てきています」(T整備士)

 T整備士に聞いたところ、昔のディーラーオプションのシートカバーと違い、最近の社外品シートカバーは非常にクオリティが高くカラーも豊富なのだとか。

 見た目と触感がメインになりますが予算も2万円から3万円で済みますし、手軽かつ大胆にインテリアのイメージチェンジができるのは大きな魅力です。

「腰痛対策や乗り心地改善のために専用クッションを活用するのもひとつの策です。座面に敷く座布団タイプ、腰への負担を軽減させるランバーサポートタイプ、首への負担を軽減するネックピロータイプなどがありますが、運転中にズレる可能性もありますので、しっかり固定できるタイプを選ぶと良いでしょう」(T整備士)

 そのほか、傷んだシートを補修する専門店などもあり、旧車などで純正の見た目を壊したくないという人はこのような業者に補修を依頼することもひとつの手です。

※ ※ ※

 乗るたびに座ることを考えると、シートに満足できないのであれば、交換するとかなり乗り心地が改善する可能性が高そうです。

 クルマに乗ったときに常に目に入るのはインテリアがメインです。外装パーツも大事ですがインテリア、とくに体を預けるシートにもう少し気を遣っても良いかもしれません。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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