え、兄弟なの!? 三菱 新型軽SUV「デリカミニ」とは全く似てない日産 新型「ルークスHS」! 軽ワゴン2モデルを比較

三菱が5月に発売予定の新型「デリカミニ」と、日産が初夏に発売予定のマイナーチェンジ版 新型「ルークス ハイウェイスター」は、対照的なデザインの軽自動車2モデルですが、実は2社共同開発で誕生した兄弟車です。

見事に造り分けされた「似てない!?」兄弟車2モデル

 三菱は、2023年1月に「東京オートサロン2023」で初披露した新型軽自動車「デリカミニ」を5月に発売します。ベースとなった軽スーパーハイトワゴン「eKスペース」は、日産との共同開発で2020年に誕生したモデルです。
 
 日産版は「ルークス」の名で販売されていますが、こちらもマイナーチェンジを予定しています。全く異なるテイストの「兄弟車」である2モデルの違いについて比較します。

どっちがお好み!? 2023年5月発売予定の三菱 新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」(上)と、初夏発売予定の日産 新型「ルークス ハイウェイスター」マイナーチェンジモデル(下)
どっちがお好み!? 2023年5月発売予定の三菱 新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」(上)と、初夏発売予定の日産 新型「ルークス ハイウェイスター」マイナーチェンジモデル(下)

 新型デリカミニは、誕生から50年以上の歴史を誇る三菱を代表するブランド「デリカ」の名を継承し、SUVテイストが特徴のクロスオーバーミニバン「デリカD:5」の弟分という位置づけとして誕生します。

 コンセプトは「Reliable & Active Super Height Wagon(頼れるアクティブな軽スーパーハイトワゴン)」。

 ゴツさと愛嬌を共存させた「カッコかわいい」フロントマスクをはじめ、SUVテイストの力強いデザインや大径タイヤなど、アウトドアに映える個性を大きな特徴としています。

 対する日産は3月16日、初夏の正式発売に先駆け、マイナーチェンジ版の新型ルークスを先行公開しました。

 ルークスは、標準タイプの「ルークス X/X ターボ/S」と、ワイド感と上質さを高めたカスタムタイプ「ハイウェイスター(以下、ルークス HS)」シリーズの2つのスタイルが設定されています。

 今回のマイナーチェンジでは、共にVモーショングリルが新世代デザインに進化しました。特に新型ルークス HSは、2022年11月にフルモデルチェンジした新型ミニバン「セレナ」風の先進的なイメージです。

 新型デリカミニと共に、兄貴分であるミニバンのイメージを上手く継承しているのが共通点ともいえます。

 しかし新型デリカミニと新型ルークス HSの外観を比べてみると、フロントマスクはまるで別物です。正面から見ただけでは兄弟車と気づかないほどといえます。

 サイドから見ると、確かに窓やドアなどの形状は共通ですが、新型デリカミニはSUVテイストが強調されていることがわかります。

 タイヤまわりのフェンダー部やボディ下部が黒く塗り分けられているほか、大径のタイヤやダークカラーのホイールなど、細部に至るまで凝ったデザイン処理を与えることで、タフなイメージを強調しています。

※ ※ ※

 三菱によると、新型デリカミニは3月5日時点で約7000台の受注を集めたといい、正式発売を前に早くも好調な立ち上がりであることがわかります。

 5月に発売される新型デリカミニに対し、初夏の発売を予定する新型ルークスについては、4月に詳細を発表する予定だといいます。

 見事に造り分けられた三菱と日産の新型軽スーパーハイトワゴン2モデル。それぞれの売れ行きがどのような伸びをみせるのか、この夏の動向から目が離せないところです。

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