長寿命の「LEDヘッドライト」安いバルブは切れやすい!? 高品質&高価なほうが良い? 劣化が進む原因は?
高品質で高額なバーナー・バルブのほうが良いとは一概に言えない訳
HIDバーナーやLEDバルブは頻繁に交換する必要がないくらいロングライフなのがメリットですが、毎日使用していると光度が落ちてきていることに気づきにくいものです。
そして車検のときに、ヘッドライトの光度不足が発覚し、バーナーやバルブ交換後に検査やり直しなどということにならないように注意したいところです。
また、良く聞くのが、「安価な海外製は性能が安定しない」とか「高価だけど、品質も性能も保証されている国産メーカーを推奨」ということです。でも本音を言えば、インターネットで気軽に買える数千円の海外製と高品質だけど1万円以上する国産のどちらを選べば良いのか、悩ましいところです。やはり高品質なほうが良いのでしょうか。
「そんなことはないと思います。高品質な国産のバーナー・バルブのほうが安定した性能を発揮してくれるのは間違いないところですが、3年程度で寿命を迎えてしまっても海外製が一概にダメとは言えないです」
「ヘッドライトのバルブは切れたら簡単に交換できます。海外製のバルブを3回交換しても高価な国産のひとつより安価で済みますし、定期的に新品を装着したほうが光度の低下も気にしないで済むからです。
唯一の懸念点は、欠陥品などが混入して想像以上にすぐに切れてしまう恐れがあること。でも私の経験上、多くのお客さまが海外製のバーナー・バルブをお使いになっていますが、国産と遜色なく使えているようです」(H整備士)
これもクルマにありがちな「消耗品は高価なものを長く使うより、安価でも新品を定期的に交換」というパターンに当てはまります。やはりバーナーやバルブは完全な消耗品という訳です。
「お金をかけなければいけないパーツと、安価でも良いパーツの見極めさえ間違わなければ大丈夫だと思います。
タイヤやブレーキパッドなど走行に直接関係するようなパーツは高品質のほうが安全ですし、長持ちします。
一方でオイルや灯火類などは、激安な粗悪品を除き、手軽で交換しやすい安価なものでも十分。むしろ定期的にメンテナンスを心がけて、良好な状態をキープするほうがクルマにとっては大事です」(H整備士)
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HIDのバーナーにしてもLEDのバルブにしても、安価なものでも問題ないのは嬉しい限り。実際に、筆者(金田ケイスケ)も自分のクルマ(HID)に純正より明るい中国製バーナーを付けていますが、切れたら交換するという感覚で使用しているので問題ありません。
むしろ切れたら「次は違うカラーや光度にしてみようかな」という楽しみ方もできると思っています。
ただしロングライフとはいえ、やはり消耗パーツ。途中で切れるかもしれないという心配するより、車検時に思い切って交換するほうが精神的にもリフレッシュできて良いのではないでしょうか。
元がハロゲンだけど極端に明るすぎないLEDバルブに交換したら車検が通らない理由というのも解説よろしく。
ヘッドライト内のリフレクターが、ハロゲン用に設計されているためLEDだとうまく配光出来ないからだと思われます。
バルブの造りにもよりますが、バルブをポン付けしただけでは光度や光軸が車検に通らない場合があります。