なぜ3歳児が亡くなったのか… 合わないジュニアシートは危険!事故から考える、正しい選び方
まだある…チャイルドシートとジュニアシート、正しく使い分ける意味とは…
ちなみに、幼児用チャイルドシートは体重18kgまで使えるようになっていますのでギリギリまで幼児用を使って体重18kgを超えてジュニアシートに移行することが安全です。
また、座面だけのジュニアシートが幼児に危険なのは体格のほかにもう一つ理由があります。
幼児の場合、シートベルトで固定されるジュニアシートに正しい姿勢のまま座り続けることは困難です。
眠り込んでしまって肩ベルトが肩から外れていたり、腰ベルトがおなかに掛かっていたり、シートベルトを引っ張り出して遊んだり、姿勢をくるくる変える幼児もいるでしょう。
正しい着座姿勢が保てない幼児ならなおさら、できるだけ長い期間チャイルドシートを使用し、その後は背もたれ、ヘッドレスト付きのジュニアシートを使いましょう。
このように、様々条件やルールが存在するジュニアシート(チャイルドシート)でわかりづらい部分もありますので、簡単にまとめると以下の通りです。
1.)ジュニアシートを含むチャイルドシートは年齢ではなく体格で選ぶ
2.)座面だけのジュニアシートは体重22kg、身長125cmを超えてから使用する
3.)これからジュニアシートを買うならISO-FIX固定式の背もたれ&ヘッドレスト付きで身長150cmまで使えるものを選ぶ
※ ※ ※
シートベルトが安全に使えるのは身長145~150cm(11-12歳)を超えてからです。
根拠は自動車メーカー各社が衝突安全性の評価をする際に使用する最も小さなダミー(AF05)が身長145cmの成人女性を想定していることにあります。
大人と子どもでは肩幅や頭身などが異なるので、子どもの場合は身長150cmまではジュニアシートを使うことが安全です。
自動車メーカー各社が用意する純正ジュニアシートもすべて身長150cmまで使うことを想定しています。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。