春はうっかり運転ミスが起きやすいってマジ!? 気候や生活環境の変化が原因? 注意したい5つのポイントとは

新入学の児童に要注意!

 春は入学シーズンであり、新入生として通学する児童が増える時期です。これ自体は非常に微笑ましいシーンなのですが、登下校中の児童にはとくに注意が必要なのだそうです。

「それまでは親御さんに連れられて幼稚園や保育園などに通っていた子が、小学校入学と同時に自分たちだけで登下校するようになります。

 なかには近所の友達と一緒に行き帰りすることもあり、友達と一緒の児童ほど予測不能な動きをするものです。

 通学路周辺を運転する人は、新入学の児童たちによる突然の飛び出しなどに細心の注意をしてください」(教習所の元教官 I氏)

新生活が始まる春は運転に注意
新生活が始まる春は運転に注意

 とくに気をつけたい時間帯は午後から夕方にかけての下校時間だといいます。

 放課後は下校する児童はもちろん、公園などに遊びに行く子もいれば、習い事などに通う子もおり、突然車道に飛び出してくるといった事態が想定できます。

 通学路周辺に関わらず、ドライバーは細心の注意を払い、スピードを控えた運転を心掛けましょう。

 また、高校や大学の卒業前後や春休みに、新たに運転免許を取得した人が増える時期。最近はカーシェアが普及し、自分のクルマがなくても気軽に運転できる機会が増えており、初心者ドライバーが増加します。

「初心者ドライバーは、交通の流れに乗るのに戸惑うことが多いです。またナビ頼りの運転になりがちで、周囲への注意も散漫になりやすいものです。

 さらに、前方にほかの車両がいなくても法定速度以下のゆっくり運転になりがちで、周囲のドライバーから邪魔者扱いされやすく、それがさらにパニックを引き起こし慌ててしまうわけです。

 周囲を運転するドライバーは、自分たちも初心者だったことを思い出しつつ、初心者ドライバーに合流地点で道を譲ってあげるなど、余裕ある大人の対応をしてほしいです」(教習所の元教官 I氏)

※ ※ ※

 もうひとつ、引っ越しや転職など、環境の変化にともなって慣れない土地で運転する機会の増えるのも春の特徴です。

 土地勘もなく、よくわからないままクルマを運転しなければいけないこともあり、これは観光地でレンタカーを借りて運転するときも当てはまりますが、ナビ画面と標識を気にしながらの運転になりがちです。

 そんな行為は周囲からすればモタモタしている印象を受けるかもしれません。

「法規を守った安全運転は大切ですが、周囲の交通の流れに合わせた運転をすることも大切です。

 たとえば目的地が決まっている場合、ナビのルート設定をするときにマップの縮尺を広域に変更し、おおむねの方向性などを把握しておくと良いでしょう。

 また車間距離を極端にあけたり、法定速度より遅い速度でノロノロ走るのも逆に危険です」(教習所の元教官 I氏)

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