四国~九州の移動を縮める「大洲・八幡浜道」25日延伸 八幡浜道路開通でフェリー航路のアクセス向上
松山道から西へ延びる「大洲・八幡浜道路」のうち、八幡浜東IC~八幡浜IC間(八幡浜道路)が開通します。
八幡浜東IC~八幡浜IC間が開通
愛媛県西部の八幡浜市内で、2023年3月25日に「大洲・八幡浜道」が延伸します。
大洲・八幡浜道は、大洲市で松山道・大洲道路の大洲北只ICから分かれて国道197号と並走しながら西へ進み、八幡浜市の保内ICまでを結ぶ約14kmの地域高規格道路です。
このうち大洲北只IC~大洲平野IC間(大洲西道路)3.3kmは設計中、大洲平野IC~八幡浜東IC間(夜昼道路)4.2kmは建設中。そして西端の八幡浜IC~保内IC間(名坂道路)2.3kmは、2013年3月に完成しています。
今回開通するのは、夜昼道路と名坂道路をつなぐ八幡浜東IC~八幡浜IC間(八幡浜道路)3.8kmです。この区間は2005年度に事業化され、およそ252億円かけて整備されます。道路は2車線、幅員9.0m、設計速度60km/hです。
これにより、大洲・八幡浜道の前後に位置する松山道と、四国と九州を結ぶ八幡浜~別府・臼杵や三崎~佐賀関(国道197号)といったフェリー航路を組み合わせることで、四国~九州間の移動距離や所要時間がさらに短縮。
また、南海トラフ地震などの大規模災害や伊方原発の万一の事故の際に、迅速な避難・救援経路としての役割を果たすことになります。
さらに、八幡浜・大洲圏域での医療機関への救急搬送時間の短縮も期待されています。
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ちなみに大洲・八幡浜道の終点は保内ICですが、そこからさらに西は豊後伊予連絡道路と接続する構想があります。この道路は太平洋新国土軸構想の一部として愛媛県の佐田岬半島を進み、豊予海峡を海底トンネルか長大橋で渡り対岸の大分県に至るというものです。
現在、この構想は、実現に向けて具体的な動きはありません。同様のルートは、陸上は国道197号、海上はフェリー航路(国道197号海上区間)でなぞることが可能です。
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