「桜ピンク」も設定!? トヨタ「クラウン」に意外なカラバリあった? ボディカラーで表現する“クラウンらしさ”とは

トヨタ新型「クラウン」はクロスオーバータイプとなり、斬新なボディカラーを採用したことに驚きの声が上がりました。しかし、歴代モデルのなかでも「意外」ともいえる色遣いを設定していました。

新型だけじゃない! 意外すぎるカラバリ

 トヨタ「クラウン」と言えば日本を代表する高級車です。これまで質実剛健さを守ってきた同車ですが、2022年9月に発売された16代目新型クラウンは、クロスオーバーとなり、斬新なボディカラーを採用したことなど、その意外性に驚く声が上がっています。
 
 しかし、これまで発売された歴代モデルのなかでも、ある意味「意外」とも言える派手な色遣いをまとった仕様が存在しました。

「モモタロウ」ピンクを設定した14代目「クラウン(アスリート)」
「モモタロウ」ピンクを設定した14代目「クラウン(アスリート)」

 歴代初のグローバルモデルとなった新型クラウンは、セダンのほかにも「クロスオーバー」や「エステート」、さらに「スポーツ」まで合計4タイプの登場が予告され、大きな話題となりました。

 2022年9月に先陣を切って発売されたクロスオーバーは、「革新と挑戦」をテーマに、クーペ風のシルエットとSUV風のリフトアップスタイルを組み合わせ、流麗さとダイナミックさを兼ね備えた新鮮なスタイリングを採用。

 そして、ボディカラーもテーマを視覚的に表現したといえる斬新なものを採用しました。

 通常のモノトーン(単色)に加え、ボンネットからルーフ、テールランプまわりまでにブラックを配した塗り分けである「バイトーン」という2トーンカラーを用意。

 これについても「若々しい!」「斬新すぎ」「印象に残る」など、その意外性に驚きとも捉えられる声が多く上がっていたことが特徴です。

 しかし、実は先々代モデルである14代目クラウンにも斬新なボディカラーを設定していたのです。

 14代目クラウンは2012年12月に登場。「安心」や「信頼」はそのままに「新たな革新への挑戦」をコンセプトに掲げています。

 スポーティモデルである「クラウン アスリート」には雷マークのようなアグレッシブなデザインのグリルを採用したほか、2013年9月から1ヶ月限定で、「モモタロウ」という新開発のショッキングピンクをまとった限定車「ReBORN PINK」を設定。

 登場時にはSNSを中心に話題となったほか、国民的アニメ「ドラえもん」を実写化したテレビCMも放映され大きな反響を呼びました。

 さらに2015年のマイナーチェンジ時には、「ジャパンカラーセレクションパッケージ」をクラウン アスリートに設定し、「天空(ソラ)」、「茜色(アカネイロ)」、「紺碧(アオ)」など、日本の伝統的な言葉や詩をもとにしたカラー名称を採用。

 桜をイメージさせる「仄(ホノカ)」という薄いピンクも用意され、計12色を展開しました。

※ ※ ※

 16代目の新型クラウンは「意外」だと評価されているようですが、斬新なボディカラーを設定していた14代目だけでなく、12代目では原点に立ち返り「ゼロクラウン」というキャッチコピーでスポーティに振るなど、クラウンシリーズではこれまでも挑戦的な進化を継続。

 このような観点で見ると、ユーザーから「意外」と感じさせる革新と挑戦を絶やさないことが、クラウンらしさの現れなのかもしれません。

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