絶好調スバルに死角はないのか 実は課題山積、創業100周年のその先は?

次なる大波、電動化 スバルは乗るのか、飲まれるのか

 スバルで残念なのは、成長著しい中国やASEAN諸国での売上げが、ほとんどないということ。スバルには、新興国で売れる低価格のクルマがないからです。またマレーシアにスバルの工場はありますが、2020年の目標も2万台というわずかな数字。そんな数字では、スバルを支える大きな柱にはなりえません。日本市場も話題先行で、実際の販売台数はいまひとつ。そのため現在のスバルは、北米がダメならほかで挽回ということができません。もしも北米で再びリーマンショックのようなことが発生すれば、あっというまにスバルは窮地に陥ってしまうのです。

 また、近々登場が予想されるスバルのハイブリッド車にも不安があります。スバルはこれまで、「XVハイブリッド」というSUVをラインナップしてきましたが、燃費性能がそこそこというレベルだったこともあり、ヒットには遠く及びませんでした。電動化の究極である電気自動車も、スバルは軽自動車として発売しましたが、これも売れずにあっというまに引っ込めました。どうもスバルは、次世代エコカーを売るのが苦手なように見えます。そのため、ハイブリッド技術の蓄積がそれほどありません。

 そうした状況で新しいハイブリッド車を作るとなれば、もしかすると提携先であるトヨタの技術を利用するかもしれません。ハイブリッド技術を得意とするトヨタの技術を使えば、非常に燃費のよいスバルのハイブリッド車を仕立て上げることも可能だからです。しかし、それでユーザーは納得するのでしょうか。これも疑問です。

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