商用バンや初心者マークの女性も参加!「クルマの楽しさをダイハツらしく!」復活のイベントにかける想いとは

2022年に14年ぶりのモータースポーツ活動を再開したダイハツ。クルマの楽しさを伝えるとともに、さらによいクルマづくりを行っていくといいます。その中で、2023年シーズン初となるイベントを沖縄県で開催しましたが、どのような想いがあったのでしょうか。

なぜ沖縄で? ダイハツがモータースポーツに注ぐ想いとは

 ダイハツはモータースポーツに参加することによって、より良いクルマづくりとファンを増やすきっかけにつながるという思いから、2022年より約14年ぶりにモータースポーツ活動を再開し、その活動を継続する方針を発表しています。
 
 その中で2023年2月26日、「D-SPORT & DAIHATSU Challenge Cup 2023 沖縄(以下ダイハツチャレンジカップ)」を開催。このイベントの背景にはダイハツとして、どのような想いがあるのでしょうか。

初心者マークの「ミラ」で参加した安森さん(左)とトヨタ次期社長・ダイハツ社外取締役の佐藤氏(右)
初心者マークの「ミラ」で参加した安森さん(左)とトヨタ次期社長・ダイハツ社外取締役の佐藤氏(右)

 ダイハツはモータースポーツに参加することにより、より良いクルマへとフィードバックできると説明します。

 競技での走行は通常に比べ、より負荷のかかる環境での使用や、短期スパンでの車両の改善活動などがおこなわれるため、課題の発見から改善まで常に素早い改善活動が求められます。それにより車両全体を見られる人材育成が可能となり、ダイハツの量産車開発にも活かされるということです。

 また、気軽にモータースポーツを楽しめる場を設けることで、ダイハツ車の楽しさや面白さを伝える機会を増やすとともに、モータースポーツを楽しむ人の裾野が広がり、結果としてダイハツ車ファンを増やすきっかけになることを目指しています。

 2023年は、前年に引き続きモータースポーツ活動を推進し、「もっといいクルマづくり」と「ファンづくり」に向けた取り組みを実施していく方針です。

 まず「ファンづくり」活動のスタートとして、2023ダイハツチャレンジカップが開催されましたが、スタートの地は沖縄でした。なぜ沖縄がスタートの地に選ばれたのでしょうか。

 D-SPORT Racing Team代表の井出慶太氏はその理由として、沖縄県において軽自動車の割合が多いことが背景にあると話します。

「沖縄県は軽自動車が全国で最も多く、特に親近感があると考えています。

 軽自動車は普段の生活の足として地域に密着した使われ方をしますが、だからこそクルマの楽しさをアピールしたいという思いがあります」

 今回のイベントでは、軽自動車から普通車まで幅広いダイハツ車ユーザーが対象となり、モータースポーツを気軽にかつ安全に楽しめるサーキット走行イベントとして、初心者向けプロレーシングドライバー講習に加え、新たにレディースクラスも設定したことが特徴です。

 さらに、井手氏は「これまでダイハツが開催してきたイベントのなかでも沖縄県は特に盛り上がっていた」といいます。

「ダイハツのモータースポーツ復活後、昨年実施予定だった初の沖縄開催が中止となってしまったので2023年は沖縄でスタートしたかったのです」

 実際、公道においては「運転の楽しさ」を十分に味わうことは難しいですが、閉鎖されたコース内でルールを守って走れば一定の安全が確保され、かつ思い切り走ることができます。

 なおダイハツチャレンジカップは、全開走行をするサーキット走行とは違い、運転を教えてもらいながらタイムアタックをする気軽なイベントです。これまで運転の楽しさを気づけなかったユーザーや、軽自動車では十分楽しめないと考えているユーザーも、クルマの面白さを感じられるかもしれません。

 軽自動車のニーズが高い沖縄で開催することで、よりたくさんの人にクルマの楽しさを知ってもらいたいという思いが強いようです。

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