全部無料!「3月に開通する道路」5路線 伊豆でトンネル近道 中部縦貫道延伸 広島国道バイパス全通

中京圏~北陸ルートの整備進む

●国道158号大野油坂道路(中部縦貫道)の最初の10kmが開通

 福井県大野市で、国道158号「大野油坂道路」の最初の区間である大野IC~勝原(かどはら)IC間10.0kmが、3月19日15時に開通します。

 この大野油坂道路は、通行無料の自動車専用道路です。西側で永平寺大野道路、東側で油坂峠道路とつながり、地域高規格道路「中部縦貫道」を構成します。

 残りの勝原IC~九頭竜IC間9.5kmは2023年秋、九頭竜IC~油坂峠道路間15.5kmは2026年春に開通する見通しです。

 全線が開通し、北陸道と東海北陸道が東西につながると、中京圏~北陸の新たなルートが完成します。

伊豆縦貫道の河津七滝IC付近。2022年11月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所)
伊豆縦貫道の河津七滝IC付近。2022年11月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所)

●国道414号河津下田道路II期(伊豆縦貫道)の一部区間が開通

 静岡県河津町で、国道414号「河津下田道路II期」のうち、河津七滝(ななだる)IC~河津逆川IC間3.0kmが3月19日に開通します。

 ここを走る現道の国道414号は天城峠から下田に至るルートですが、道幅が狭いうえに小さなカーブが多く、対向車とすれ違うのも難しい山道です。夏は大型車の通行規制区間にもなっており、観光バスなどは迂回を強いられています。

 開通区間は通行無料の自動車専用道路で、この山道や通行規制区間をトンネルで短絡。所要時間を13分ほど短縮します。

 河津下田道路(I期・II期)は今後、下田市まで南進する計画です。さらに将来は、静岡県の沼津市と下田市を南北に結ぶ高規格幹線道路「伊豆縦貫道」に組み込まれます。

●東九州道が日南まで1本に

 宮崎県宮崎市・日南市で、東九州道の清武南IC~日南北郷IC間17.8kmが、3月25日16時に開通します。

 これにより、すでに飛び地状に開通している日南北郷IC~日南東郷IC間とつながり、宮崎道や宮崎市から日南市までが東九州道1本で直結します。

 宮崎と日南の市役所間の所要時間は、約13分短縮して44分になる見込みです。道路は通行無料、2車線(片側1車線)の自動車専用道路として整備されます。

【通行料タダ!】山陰近畿道・国道2号BP・中部縦貫道・伊豆縦貫道・東九州道の開通区間を地図で見る(55枚)

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