トヨタ「ハイエースキャンパー」年間いくら掛かる? 気になる維持費…リアルオーナーに聞いてみた!
いくつかの種類が存在するキャンピングカーですが、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」をベースとしたバンコンは特に人気を博しています。実際に乗る上ではどのような維持費がかかるのでしょうか。
バンコンの維持費はいくら? オーナーに直接聞いてみた!
近年、アウトドアの人気が急増していることにともない、車中泊やキャンピングカーにも大きな注目が集められています。
なかでもバンコンは、キャンピングカー市場でも高いシェアを誇りますが、実際に乗る上ではどのような維持費がかかるのでしょうか。
キャンピングカーのタイプには、トラックなどの荷台に居住空間を備える「キャブコンバージョン(キャブコン)、商用バンやミニバンの内装に家具や寝具を備えた「バンコンバージョン(バンコン)」。
扱いやすいサイズの軽自動車をベースとした「軽自動車キャンピングカー(軽キャンパー)」、そして自分のクルマでけん引するタイプのキャンピングトレーラーといったものが存在します。
なかでもキャンピングカー市場において、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」をベースとしたバンコンは人気を博しているようですが、同時に維持費に懸念を抱くユーザーもいるといいます。
そんなバンコンの魅力に惹かれて、購入を検討するユーザーもいるなか、キャンピングカーと聞くと維持費が高額になるというイメージから、懸念を抱くユーザーも少なくありません。
それでは、バンコンを実際に所有するにあたって、必要な維持費はいくらになるのでしょうか。
今回はクルマを所有する上で、必ず支払わなければならない税金、ガソリン代、任意保険、メンテナンス費用、車検費用の5つの項目を「維持費」と仮定します。駐車場代やローンの返済費用など、状況によって変化しやすいものは含めない計算です。
最初に必ず発生する支払いは自動車税になります。ほとんどのバンコンは8ナンバーの特殊用途自動車に区分されるため、年間2万4600円です。これは、通常の3ナンバーのバンよりも安い税額となっています。
次の任意保険は、初めて保険に加入したとき適用される6等級を目安として採用します。
ベース車両を2023年式のトヨタ「ハイエーススーパーGL 2800」とし、年間の走行距離を5000km未満とします。
そのほかの条件として、記名被保険者の年齢を40歳、運転免許証の色はブルー、保証対象者は記入被保険者のみとすると、年間の任意保険料は約5万円です。
次のガソリン代に関しては、まず、趣味のセカンドカーとして所有し、月に1回往復の300km走行することを条件と仮定します。
ハイエースの燃費は、WLTCモードで12.4km/Lとなっているため、軽油価格を150円/Lとすると、年間で約4万4000円です。
ここまではベースモデルと大きく変わらないといえそうですが、バンコンだからこそ発生する費用はあるのでしょうか。
この点について、実際にハイエースをベースとしたバンコンを所有する男性は次のように話します。
「メンテナンス費用や車検費用に関しては普通車と比べて大きな差はなく、クルマの内装などはキャンピングカー仕様になっているとはいえ、基本的なクルマとしての構造は同じなため、特別な費用が発生することはありません。
その一方で、内装のメンテナンス費用や維持費が発生します。
通常のクルマと比べて、バンコンの場合は冷蔵庫やリチウムイオンバッテリー、エアコンなどが別で装備されています。
それらの交換やメンテナンス費用として、年間で10万円ほど見積もっておけば良いかと思います」
近年のアウトドアブームのなか注目を集めているバンコンですが、普通車のような扱いやすさだけでなく、維持費も大きく変わらないことが人気の大きなポイントとなっているようです。
車体本体の維持費はそうでもないが、地方には専門店が無いため キャンピング仕様の水回り、電装系のメンテナンスが大変そう。