なぜ猫は「エンジンルーム」に入っちゃう? 事故が多い原因は? 理由は意外な「猫の生態」にあり
エンジンルーム侵入だけじゃない! 猫の交通事故が多い原因は
また、猫が被害に遭うのはエンジンルームへの侵入のみならず、交通事故に巻き込まれる件数も非常に多いといいます。
環境省が発表している最新の統計調査「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、2020年度に負傷を理由に収容された猫の数は「1万788匹」で、負傷した犬の数「621匹」の17倍以上にものぼります(交通事故以外の原因による負傷も含まれます)。
理由としては「野良猫」の存在に加えて、猫は犬と違って放し飼いになっていたり単独で散歩を行うということが挙げられますが、それ以外にも猫の生態に要因があるということです。
猫が事故に遭いやすい理由として、じつは猫には『自分に向かってくるクルマと直面した際に、恐怖で身動きが取れなくなってしまう』という、万が一の非常時に“事故を避けられない生態”があるのです。
高い場所に登ったり逆に飛び降りたりと俊敏なイメージをもつ猫ですが、この習性によって、迫りくるクルマの前では無力であることがわかります。
いたましい事故を防ぐためにも、運転時には周囲をよく見て普段から制限速度を守り、万が一猫が道路に飛び出した際にも無理な急ブレーキや急ハンドルをせず安全に避けられるよう備えましょう。
常に周囲に配慮しながら安全な運転をすることが、猫の命を守ることにも繋がります。
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猫バンバンも万能ではなく、対策をしても猫の性格によっては出てきてくれないこともあります。
もし気がつかずにエンジンを始動したり走行してしまった場合は、エンジンに悪影響が出る可能性もあるため、気づいた時点で速やかに安全な場所に停車し、ロードサービスやディーラー、近隣の修理工場などに相談しましょう。
悲惨な事態を防ぐには、常に「猫がいるかもしれない」と気を配ることが大切です。今後はクルマに乗る前に「猫バンバン」を実践してみてはいかがでしょうか。
残酷かもしれませんが、猫を避けて他車(他者)を巻き込む事故を起こすくらいなら決して急ハンドルはせずに、ただブレーキで止まりましょう。犬は飛び出した後に飼い主も飛び出してくるかも知れないので猫と違ってより強い急ブレーキが必要でしょう。
いずれにしても事故によって発生した被害は飼い主に責任が及ぶ事例もありますし、歩行者や自転車が起因の自動車同士の事故でも自転車や歩行者に損害賠償を命ぜられたケースもあります。
猫は避けるな、犬は全力で止まれ。人間相手は全力で防衛運転しろって事だけですね。市街地じゃ猫が直前で横切ったとしても回避できませんよ。無理に避けて人がタヒぬくらいならそのまま轢いたほうが安全です。