洗車に「水道水」は適してない!? 最近増えてる「純水洗車」何が良い? DIYでやる方法とは?

ここ最近、コーティング専門店などで洗車をする際、水道水ではなく「純水」が使われることが増えているようです。純水を使った洗車にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

洗車に純水を使うメリットとは?

 クルマが汚れたら洗車をしますが、水道水で洗っている人がほとんどでしょう。その一方で、コーティング専門店では数年前から「純水」と呼ばれる水が使われることが増えているといいます。
 
 純水は高性能フィルターなどでろ過させた、限りなく不純物を取り除いた「精製水」のことなのですが、これを使うことで洗車の仕上がりが違うとされています。

洗車専門店などが導入している純水洗車って何?
洗車専門店などが導入している純水洗車って何?

 日本の水道水は世界トップレベルでキレイな水であることは間違いなく、飲料用としても申し分ないのですが、不純物がまったく含まれていないわけではありません。

 少量ながら、ナトリウムやカリウム、マグネシウム、ケイ素といったミネラルや消毒用塩素の残留物などが溶け込んでおり、洗車したときにその水が乾くとミネラルなどが表面に残留。ボディ表面に凸状で固着してしまい、排水性も悪くなって汚れが溜まり、最終的には水アカになってしまうのです。

 さらにこのシミが直射日光に含まれる紫外線でさらに悪化し、洗っても取れなくなってしまうことがあります。そのため、水道水で洗車した後は早めに水分を拭き上げるのが鉄則といわれています。

 洗車専門店やコーティング専門店では、水道水に含まれる不純物を高性能フィルターなどで限りなく不純物を取り除いた純水を使用。拭き上げでわずかに残る不純物をさらに減らしており、これによりコーティングの仕上がりも違ってくるのだそうです。

 しかし水道水と違い、純水は手間がかかっているぶん価格が少し高めなのがネック。そこでコーティング専門店などは「純水製造機」などを導入して大量に純水を精製しつつ、洗車に使っています。

 では、一般ドライバーはというと、ボディ全体の洗車に使うにはコストがかかり過ぎてしまうので、ならば限られた部分に使用してコストを抑えれば、手軽に純水の恩恵に授かれるのではないでしょうか。

 そんな場合はどこに使うべきか、都内のコーティング専門店スタッフOさんに聞いてみたところ、「ウインドウの、特に内窓に使用するのが最適」と教えてくれました。

「下地作りを純水で行うとコーティングの仕上がりも違ってくるのですが、費用対効果で考えるとボディ全体を純水で仕上げなくても構わないと思います。

 それより、クリアな視界を確保するために、汚れが目立ちやすいウインドウ、それも普段はあまり清掃されない内窓だけでも使用すれば、車内に浮遊していたホコリや人が触ったことでできる皮脂汚れなどもスッキリ洗浄することができるでしょう」

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