次期「GT-R」や「シルビア」は? 日産のアライアンスに新展開! ワクワクするクルマは日本で登場する?
ルノー・日産・三菱自動車の3社は新たな取り組みを発表しました。そのなかで日産の国内モデルへはどのような影響があるのでしょうか。
日産の国内モデルへの影響は?
ついに、日産とルノーとの“話し合い”が決着しました。2023年2月6日に開かれたルノー・日産・三菱自動車の共同記者会見で、3社のアライアンス(提携関係)が新たなステージに入ったことが明らかになったのです。
本稿では、株式に関するリバランスなど、法的な解釈に詳しく触れるのではなく、ユーザー目線で、これからの日産車の可能性について考えてみたいと思います。
まず、日本のユーザーがもっとも気になるのは、当然のことですが日本市場についてでしょう。この点について、今回の会見では具体的な話はまったく出ませんでした。
2020年5月に発表した事業構造改革計画「Nissan NEXT」では、「An A to Z of exciting new models」と称して、EVの「アリア」からスポーツカーの「フェアレディZ」まで、日本市場でも多様なラインアップが続々と登場することを示唆し、当時はユーザーの間で「ついに、日産が本気になった」と大きな話題になったものです。
実際、「Nissan NEXT」で目指した各種の新型モデルは量産されました。なかでも日本市場での注目は軽EV「サクラ」でしょう。兄弟車である三菱「eKクロスEV」とともに2022-2023日本・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、現在の販売実績は好調です。
今回の会見でも、日本のユーザーとしては「Nissan NEXT」の次に登場するワクワクするクルマの青写真が知りたいと思ったのではないでしょうか。
すでに、「Nissan Ambition 2030」では、そうした近未来の日産車に対するイメージは提示されてきましたから、例えばEV版「GT-R」やEV版「シルビア」、そしてEV版「セレナ」などの具体的なモデル開発の可能性に期待していたことでしょう。
しかし、今回の会見で紹介された新しい3プロジェクトは、地域別としてはラテンアメリカ、インド、欧州に限定されていました。しかし、海外プロジェクトが近い将来、日本市場に対して何らかの影響を与えることも考えられることから、3つの海外プロジェクトを日本ユーザー目線で見てみたいと思います。
まず、ラテンアメリカです。これは中米および南米を指します。
中米については、メキシコの日産工場でルノー向けの新型車を生産します。メキシコ向けに限定し、隣国アメリカへの輸出は考慮しません。
また、アルゼンチンではルノーが開発する0.5トンピックアップトラックを日産が供給。また、すでに協業している1トンピックアップトラックの日産「フロンティア」とルノー「アラスカン」などは継続します。
ここまで、日本市場にフィードバックされるモデルはなさそうです。
一方、CMF-AEV(コモン・モジュール・ファミリー)を使う、Aセグメントの電気自動車2モデルを導入すると言います。これは、日本ユーザーにとっては気になる話でしょう。
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