エンジン始動直後の「カーエアコン」なぜ冷風しか出てこない? 冬の冷えすぎ車内を効率的に暖める方法は?

冬の時期は屋外に停めたクルマの室内が冷え切ってしまいますが、エンジン始動直後に暖房を入れても冷たい風しか出てきません。車内を効率的に暖めるにはどうしたら良いのでしょうか。

暖房を作動させるタイミングが重要だった!

 冬の朝はクルマが冷え切っていて、すぐにでも車内を暖めたいのに、エンジン始動直後に暖房をつけても冷たい空気しか出てきません。
 
 すぐに暖房が効かないのはなぜなのでしょうか。

冬の冷え切った車内を効率良く暖めるには?
冬の冷え切った車内を効率良く暖めるには?

 クルマの暖房をすぐに効かせるためには、どのようにして暖かい空気を作り出しているのかという仕組みを知ることがポイントです。

 電気自動車や燃料電池車などを除き、エンジンを主動力としているクルマは、エンジンが発生する熱を利用して暖かい空気を作っています。

 そのため、エンジンが冷えている始動直後に暖房をオンにしても暖かい空気は出ません。つまり、エンジンが暖かくならないと暖房も効かないということになります。

 では、いつ暖房のスイッチを入れるのがベストなのでしょうか。

 暖房のスイッチは、エンジン始動直後にオンにするのではなく、水温がある程度上がってきたタイミングで入れるのがベストです。

 具体的には、水温が低い状態を示す青いマークが消えたときや水温計の針が動き始めたタイミングとなります。

 この水温が低い状態を示す青いマークが消えるタイミングや水温計の針が動き出す温度はおおむね50度。ただし、すべての車種が同じではないため、ひとつの目安として考えておいてください。

 いずれにしても、水温が低い状態を示す青いマークが消えたときや水温計の針が動き出したときは、エンジンが暖まってきたことを示しており、このタイミングで暖房をオンにするとすぐに暖かい空気が出て効率よく車内を暖めることができます。

 一方で、水温が上がるまで待っているあいだは車内が寒い状態が続きます。水温が上がるまでの寒さ対策はどのようにすれば良いのでしょうか。

 まずは、車内の温度が下がりすぎないように工夫することが大切です。地下駐車場や屋内駐車場などに止めているクルマは車内がそれほど冷え切っていないことがありますが、屋外に停めている場合は、ボディカバーで車体を覆ったりフロントガラスやリアガラスも毛布を被せたりしておくだけでも温度の低下を抑える効果が期待できます。

 シートヒーターやステアリングヒーターなどが装着されているクルマの場合、それらをオンにしましょう。シートヒーターやステアリングヒーターは、電熱線によってシートやステアリングを暖める仕組みとなっているため、エンジン始動直後でもすぐに暖かくなります。また、エアコンの暖房よりも早く暖かくなるため寒さ対策に有効です。

 シートヒーターやステアリングヒーターなどがないクルマの場合は、着座したときにヒヤッとしないようひざ掛けをかけたり、上着を着て寒さ対策をしましょう。とくに、レザーシートは座ったときに冷たさを感じやすいため、しっかりと寒さ対策をしておくことがおすすめです。

 また、運転するときに厚着をしていると操作しにくいと感じる人もいると思います。運転操作に影響するほどの厚着は、操作ミスにつながる可能性もあるため控えたほうが無難です。

 どうしても厚着をしなければならないときは、インナーを多めに着たり、滑り止めがついている手袋などで寒さ対策をしましょう。

※ ※ ※

 クルマの暖房はエンジンが発生する熱を利用して暖かい空気を作り出す構造となっており、冬の寒い時期は水温が低い状態を示す青いマークが消えたり、水温計の針が動き出したりするタイミングで暖房を入れれば効率的に車内を暖めることができます。

 水温が上がるまでの間は、シートヒーターやステアリングヒーター、ひざ掛けや上着などで寒さ対策をして、暖房が効き始めたらヒーターやひざ掛けなどを外して温度調節をおこなうのが良いでしょう。

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