軽自動車、買うなら「ターボ」と「NA」どっち? なにが違うの!? プロの考えるメリットとデメリットとは

プロが伝授!「NA」と「ターボ」こっちを買うべき!

 東京都の多摩地域の自動車販売店に勤めるK氏に話を聞きました。

「軽自動車を購入時にNAとターボで迷った際は、ご自身のクルマの使用状況を想像してみてください。

 NAはクルマとしてシンプルな構造で、またターボと比べると車体価格も安く設定されていることが多く、維持費や燃費も抑えやすい点が魅力です。

ターボ車はオイル管理が重要!
ターボ車はオイル管理が重要!

 また、燃費が良いということは排気ガスの量も少なく環境にも優しいということでもあり、車種によってはハイブリッドカー並みに燃費の良いモデルも存在します。

 そんなNAをオススメするのは、『乗車人数が基本的に1人から2人』『日常の行動範囲は平地が多い』『高速道路を頻繁に使わない』人です。

 ターボの加速力は、主に走行に負荷がかかる場面でこそ活躍します。そのため負荷のかかりにくい状況でクルマを使用する人にはターボが不要でなく、むしろ無駄にお金をかけてしまうことになりかねません。

 逆に、私の勤める地域のように坂道が多い場所に自宅があったり、4人乗車で運転される機会が多い方にはターボを積極的に勧めています。

 また、それ以外にも高速道路を使用する頻度の高い方にもターボは向いています。

 やはり合流や追い抜き時など、加速が必要となる場面ではターボのパワーは安心感に繋がりますし、登り勾配の続く長い坂道でも速度が低下せず走行できる点はターボの大きな魅力です。

 さらに、近年軽自動車の主流となっているスーパーハイトワゴンタイプのモデルは全高の高さに比例して車両重量があり、走行性能にも負荷がかかりやすいためターボでないと力不足を感じる場面があることは否めません。

 私自身、NAの軽自動車ではたとえ一人で乗っていても、長い登り勾配の続くような高速道路ではアクセルを踏み込んでも思うように加速できず、もどかしい思いをすることがありました。

 また、負荷の大きい環境ではNAでもエンジンを多く回して走ることになるため、燃費が悪化しターボと大差が無くなることもあります。

 さらに、ターボ車はNA車と比較して車両本体価格が高めですが、将来売却する際にも高価格で下取りされやすいため、結果的にはNAとターボのどちらを購入しても手放すまでにかかった費用に大差がないということも珍しくありません。

 その一方、ターボは軽自動車ゆえのパワー不足を感じずに済みますが、エンジンオイルの交換頻度がNAより高く部品点数も多いため、メンテナンスをマメに行う必要がありディーラーなどに整備に行く手間や時間が増えるというデメリットもあります。

 このように、NAとターボで迷った際は自分のライフプランとクルマの使用状況を見極めることが大事です。」(自動車販売店 K氏)

※ ※ ※

 K氏いわく、NAとターボでとくに差の出るオイル交換の頻度として、NAは1万km前後ごとですが、ターボは可能であれば3000kmから4000kmごとと早めのオイル交換をオススメしているそうです。

 軽自動車ならではのパワー不足を感じにくいターボの安心感も魅力ですが、誰でも扱いやすくメンテナンスも容易なNAの軽自動車にも、経済性や運転性の素直さなど捨てがたい良さがあります。

 軽自動車を購入する際は、ご自身の使い方に合わせて選択することがより良いカーライフにつながりそうです。

【画像】トヨタが新型軽「マイクロボックス」を公開! 「トヨタの軽」を新規開発!?(42枚)

参加無料!Amazonギフト券贈呈 自動車DXサミット BYD登壇 最新事例を紹介(外部リンク)

画像ギャラリー

Writer: くるまのニュース編集部

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

1 2

実績500万人超!お得に車売却(外部リンク)

新車不足で人気沸騰!欲しい車を中古車で探す

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る

【2025年最新】自動車保険満足度ランキング

最新記事

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー