栄養ドリンクを飲むと「飲酒運転」!? エナジードリンクは大丈夫? お酒以外に気をつけたい飲食物とは
栄養ドリンクやエナジードリンクを飲んで運転する人もいるかもしれませんが、これらを飲んで運転した場合、酒気帯び運転になるのでしょうか。
栄養ドリンクにアルコール成分は入っているの?酒気帯び運転になる?
長距離や深夜などの運転時に、疲労を癒やしたり集中力を高めるために栄養ドリンクやエナジードリンクを飲んで運転する人もいるかもしれません。
現在市販されているドリンクでは、一部の商品でアルコール分を含むものも売られているようですが、これを飲んで運転した場合、酒気帯び運転にはならないのでしょうか。
酒気帯び運転について道路交通法第65条では「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」と規定されています。
つまり、お酒でなくても体内にアルコール成分を取り入れるだけで酒気帯び運転として取り締まりを受ける可能性があるということです。
たとえば実際に、市販されている栄養ドリンクの中には0.1%程度のアルコール度数のものもあります。
アルコール度数では一般的にビールが5%程度とされているため、栄養ドリンクではかなり微量に思えてしまいますが、いずれにせよアルコール成分が含まれていることには変わりありません。
また、アルコール成分を含む栄養ドリンクを飲んだうえにさまざまな要因が重なると、酒気帯び運転を取り締まる際に使われるアルコールチェッカーに反応することがあるようです。
では、栄養ドリンクやエナジードリンクを飲んでから運転するのは問題ないのでしょうか。
これについて、警視庁の担当者は、以下のように話します。
「クルマを運転する前に栄養ドリンクやエナジードリンクを飲むこと自体は当然問題はありません。
しかし、そこにアルコール成分が含まれており、ドライバーの体内からアルコール成分が検出された場合、酒気帯び運転に該当する可能性があります。
万が一よく飲むエナジードリンクや栄養ドリンクにアルコールが含まれている可能性があることが事前にわかる場合は、運転する前は控えた方が良いかもしれません」
エナジードリンクはアルコール成分を含んでいないため酒気帯び運転の心配がありませんが、栄養ドリンクだと体質や体調によっては運転能力に影響を与える可能性があるでしょう。
具体的に、アルコール成分の含有量が0.91gの120ml栄養ドリンクの場合、21本飲めば、計算上では酒気帯び運転の基準値程度のアルコールを摂取したことになります。
アルコール成分に弱い人や体調が優れない人が、栄養ドリンクを大量に飲むと運転能力に影響がみられることもあり、こういったケースでは、アルコール成分が体内から検出されるため、酒気帯び運転として違反になる可能性もあるでしょう。
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