日産新型「GT-R」存続のカギとなる新マフラーがスゴイ! “顔面”変更も!?「2024年モデル」が本気すぎ!
日産は「GT-R 2024年モデル」を発表しました。GT-Rを存続させるためのポイントは新開発のマフラーにあるといいますが、どのような特徴があるのでしょうか。
GT-Rは不滅! 2024年モデルがついに出た!
日産のスーパースポーツ「GT-R」の2024年モデルが東京オートサロン2023(2023年1月13日から15日まで開催)で世界初公開され、2023年春以降に発売されることとなりました。
年々厳しくなる車外騒音規制により、日本国内でGT-Rの継続は難しいとされていましたが、新たに2024年モデルが登場。どのような改良が施されたのでしょうか。
GT-R 2024年モデルのチーフビークルエンジニアを務めた日産自動車 川口隆史氏によると、「新構造のマフラーを開発することにより、動力性能を一切犠牲にすることなく、厳しくなった法規制に対応しながら迫力のあるサウンドを実現することができた」といいます。
一般的に排気の音を下げようとすると、排気管を長くしたりマフラー容量を大きくして音を静かにするのですが、なかに流れているガスの流れを少し悪くしてしまい、その結果、出力が落ちてしまうということがあります。
また単純に排気の音のボリュームを下げると、とくに加速しているときの高揚感を得られるサウンドを失ってしまいかねず、このあたりがGT-Rにとって課題だったとのこと。
そのため、2024年モデルでは排気管の途中に分岐を設けて消音室を作ることで、低音域のみをピンポイントで消音。排気ガスの流れや動力性能は変えずに、低音域から高音域までいろいろな音に分散させた新しいGT-Rのサウンドを構築し、それでいて社外騒音法規に対応することが可能になったといいます。
マフラーのみならず、GT-R 2024年モデルはフロントバンパーやリアバンパー、リアウイングといった外観デザインを大きく変更。これによって空力性能、とくにダウンフォースで下に押さえつける力をより向上させました。
特別仕様車として設定される「GT-R NISMO」は「人の感性に気持ち良く、それでいて速い」をテーマに、R35史上最高のトラクションマスターを目指して「より接地させる」、「駆動を極める」という観点で開発。
フロントのデザインは水平基調を軸としたデザインに変更し、これによりスタンスの良さを表現。さらに、新しいシグネチャーDTRL(デイタイムランニングライト)を採用し、新たなGT-Rの顔を作っています。
また、フロントグリルの開口は、従来モデルよりも小型化しましたが、取り込む風の量は変わっておらず、冷却性能をキープしながらフロントに流れる風の抵抗をより下げることに成功しました。
さらにヘッドランプの下のキャラクターラインとDTRL上下のエアーガイドが風を整流させることにより、よりいっそう空気抵抗を低減しています。
リアのデザインはバンパーサイドやトランクリッドの上面にもエッジを装着。これらも空気抵抗を下げる役割を果たします。
また、「GT-R NISMO スペシャルエディション」はリアウイングも特徴的で、「GT500」の車両にも採用されているスワンネックタイプのリアウイングによりさらにダウンフォースをアップさせました。
内装では、レカロ社が開発した新しいシートを採用。カーボンフレームがむき出しのシートは従来モデルと同じ重量ですが、シートの横剛性を50%向上。剛性を上げることで、コーナリング中などにドライバーが姿勢を保つ無駄な力が不要になり、ハンドル操作に集中力が増し、スムーズで適切なステアリング操作ができるようになるといいます。
NISMOモデル以外の標準仕様についても今回デザインを一新。
新シグネチャーのDTRLによってフロントフェイスをイメチェンし、ヘッドランプの下のキャラクターラインやDTRLの形状が横に流れる風も制御します。
リアのデザインはNISMOモデル同様にバンパーサイドにエッジをたて、ディフューザーの形状も断面を最適化。
後ろに巻き込む風を少なくして、空気抵抗を減少しました。2024年モデルでは2007年の発売以来初めてリアウイングの形状を変更し、より一層ダウンフォースが得られるような形になりました。
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特別仕様車として「プレミアム エディション Tスペック」と「NISMO スペシャルエディション」が設定されます。
プレミアム エディション Tスペックは専用のボディカラーとして「ミッドナイトパープル」「ミレニアムジェイド」を用意。
NISMO スペシャルエディションは、ピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに高精度重量バランスエンジン部品を採用し、クリヤー塗装を施したNISMO専用カーボン製エンジンフード(NACAダクト付)などを特別装備します。
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