速度取り締まる「オービス」の設置場所! 神出鬼没な「移動式オービス」出没しがちな場所は?
速度を取り締まる装置の「オービス」は、一体どんな場所に設置されているのでしょうか。
オービスの設置場所の傾向は?
スピード違反の取り締まりは様々な方法でおこなわれていますが、なかにはオービスと呼ばれる機械を用いるケースもあります。
ではオービスはどういった場所に設置されているのでしょうか。
スピード違反の取り締まりには、警察官が決まった位置に配置し速度計測器やレーダーパトカーなどを使って速度を測り違反車両を検挙する「定置式取り締まり」や、覆面パトカーや白バイが違反車両の後ろを一定の距離間隔で走って速度を計測する「追尾式取り締まり」など様々な方法があります。
また、なかには、「オービス」という機械を使った取り締まり方法も採用されています。
オービスとは、一定の速度以上で走るクルマをスピード違反車両として感知し、自動で写真撮影して記録化する装置であり、警察は記録したクルマのナンバーや車種、運転手の顔写真などから捜査を進め、後日スピード違反者を呼び出すなどして検挙します。
オービスによるスピード違反取り締まりは機械を利用するため、深夜・早朝などの時間帯に左右されず、警察官がその現場に行なくても取り締まりができます。
警察庁のデータでは、2016年中のスピード違反取り締まりに関して「時速30km以上の速度超過」のうちオービスで検挙された割合が21%、さらに「時速50km以上の速度超過」では81%となっており、速度が上がるほどオービスによる検挙率が高くなる結果となっています。
深夜の高速道路などでクルマが少ないからといってスピードを出してしまうと、オービスによって検挙されてしまう可能性もあるのです。
では、オービスは一体どのような場所に設置されているのでしょうか。
オービスには「固定式」と「移動式」の2種類があり、固定式は高速道路や国道などの上部に設置されている四角い箱のような装置です。運転中に見かけたことのある人もいるかもしれません。
その一方、移動式は三脚に白い箱が乗ったような形状のもの、カメラ部分とストロボ部分が別々になっているものなどいくつか種類があります。
固定式との違いは持ち運びが可能であるという点で、広い道路はもちろん狭い生活道路にも設置してスピード違反の取り締まりをおこなうことができます。
固定式は、過去5年間で交通事故が多発している高速道路や死亡事故の多い国道など、一般的に交通量が多い道路に設置されるケースが多くなっています。
移動式オービスについてはその特性上あらゆる道路に設置可能であるため、どこで取り締まりがおこなわれるのか予想しにくく、「神出鬼没」といえるかもしれません。
インターネット上では、高速道路脇やインターチェンジ付近のほか、国道の道路脇に設置されていたという声も上がっています。
そもそも移動式オービスは、通学路で小学生が亡くなる事故を受けて生活道路や通学路での取り締まりを強化する必要性があったり、スペースの関係上これまで取り締まりが難しかった場所で取り締まりをおこなう必要性があったなどの理由から導入されたシステムです。
そのため、今後も小・中学生の通学路や、路地などの道幅は狭くても交通量があるなどの道路などには移動式オービスを設置して取り締まりをおこなう可能性が高いといえます。
そのほか、都道府県警察によっては死亡事故の発生した道路や住民から取り締まり要望のある場所などに移動式オービスを設置する意向を示していたり、スピード違反取り締まりの場所をウェブサイトで公開している場合もあるため、運転の参考にすると良いでしょう。
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オービスには固定式と移動式の2種類があります。
固定式は高速道路や国道に設置されるケースが多い一方、移動式は狭い生活道路や通学路、死亡事故が発生した道路などあらゆる場所に設置される可能性があります。
とはいえ、運転時にはスピードの出しすぎには注意し、安全運転を心がけましょう。
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