「高速バス&カーシェア」が新しい旅の手段に? 遠鉄、タイムズ社会実験開始

高速バスの停留所に、カーシェアリングのスポットを設けたらどうなるか――その社会実験が始まります。「鉄道&レンタカー」のように、「高速バス&カーシェア」も今後、一般的な旅の手段になるかもしれません。

高速バス&カーシェアリング、社会実験開始

 国土交通省は2016年11月4日(金)、高速バスとカーシェアリングの連携に関する社会実験を、浜松インター駐車場(静岡県浜松市)にて11月15日(火)より開始すると発表しました。

「高速バス停周辺の駐車場にカーシェアリング車両を配備し、高速バスとカーシェアリングの連携を強化させることで、高速バス利用者の行動圏の拡大による観光振興や地域活性化の可能性を検証する」というもので、国土交通省は10月14日(金)より参加公募を開始。遠州鉄道(静岡県浜松市)とタイムズ24(東京都千代田区)がこれに応募し、今回の社会実験を行う運びになったといいます。

「カーシェアリング」とは、「クルマを借りる」という意味ではいわゆるレンタカーに近いもので、「登録を行った会員同士でクルマを共同使用する」というシステム。駐車場さえあれば設置でき、また、駐車場に停まっているクルマをその場で借りられるという手軽さもあってか、ここ数年で急速に広まりを見せています。

 今回の実験で、カーシェアリング大手のタイムズ24が応募することは理解しやすいでしょう。しかし内容を考えるなら、高速バスの停留所付近に、そうしたカーシェアリングのスポットを設けるだけですむはず。なぜ、高速バス事業者である遠州鉄道が、この社会実験に参加しているのでしょうか。

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