日本のスポーツモデルをアメリカ人が狙ってる!? 中古車価格”爆上がり”直前の国産モデル3選

ロータリー搭載で人気を誇ったマツダのピュアスポーツカーとは?

●マツダ「RX-7」(FD3S)

 2023年で生産終了から20年となるマツダ「RX-7」は、ロータリーエンジン(ターボ)を搭載したピュアスポーツカーとして当時から絶大な人気を誇りました。

 しかし、スポーツカー人気の衰退とともに、2003年に3代目の「FD3S型」をもって生産が終了。現在、もっとも復活が期待される1台となっています。

軽量ハイパワーなマツダのピュアスポーツカー「RX-7」
軽量ハイパワーなマツダのピュアスポーツカー「RX-7」

 いまでは考えられないような大胆なデザインのRX-7は、フロントミッドシップに搭載された654cc×2のロータリーターボエンジン、FR、2シーターというピュアスポーツモデルとして、現在でも非常に人気の高いモデルとなっています。

 実際、かなりの数のRX-7が海を渡っていますが、ネオクラシックブームの到来もあって人気が再燃。中古車市場では10万km超のAT車でも300万円前後の値が付けられています。

 なかには有名チューナーの手によるカスタム車両で2000万円という中古車もあるほどのプレミア状態。

 現状では市場に出回る中古車の数も豊富ですが、日本製のスポーツカーとして、さらなるニーズの高まりが予想されます。

●トヨタ「チェイサー」

 当時は「ハイソカー」なるジャンルで一世を風靡したトヨタ「マークII」3兄弟。そのなかでもスポーティな立ち位置で存在感を増していったのが「チェイサー」です。

 とくに1996年に登場した6代目(X100系)には、「ツアラー」と呼ばれるスポーツグレードが設定され、当時としても珍しくセダンでありながらMT率が3割近くを記録するほどの大人気でした。

 なかでも「ツアラーV」は、当時の自主規制枠いっぱいの280馬力を誇る2.5リッター直6ターボエンジンを搭載。セダンの実用性を併せ持ちながら「ハイパワー+FR+MT」と組み合わせが、当時からクルマ好きには一目置かれていました。

 このチェイサー ツアラーVがアメリカで人気に火がついたのは、海外進出した「D1グランプリ」の影響が大きいといわれています。トヨタのセダンが爆走して強烈なドリフトを見せるのですから、アメリカ人が熱狂するのも当然でしょう。

 中古車市場をチェックしてみると、暴騰とまではいかないものの、ハイパワーな「ツアラーV」はすでに200万円前後と若干プレミア価格に。フルエアロ&カスタムになれば400万円超のものまで出てきています。

※ ※ ※

 最近はネオクラシックを含む旧車人気がすごいことになっており、これにアメリカの25年ルールが絡んで、さらなる争奪戦がはじまりそうです。

 なかでもRX-7は今のうちに手に入れて、楽しみながらコツコツ直して乗っていると、気づけばとんでもないプレミアになる可能性も秘めています。

 ちなみに、アメリカの日本車ファンの間では、2024年に製造25年を迎える「R34型」のスカイラインGT-R(1999年登場)を狙っている人も多いようです。

 すでにその人気は凄まじく、解禁前の現在でも(日本国内の流通のみの状態でも)すでに1500万円が基本となっており、その価値がグングン上昇しています。

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